昨日・今日・明日
壱カ月昨日明日


2005年05月15日(日) Minha Voz,Minha Vida

 日曜日。晴れたり曇ったり、時々思い出したように雨が降ったり。
 早起きして、朝から掃除と整理整頓など。町会費も今日でほとんど集められた。計算して、あれっ一軒分足らない!、と大騒ぎして電卓とお札を振り回して確かめて15分後くらいに、ウチがまだ払ってないことに気づく。無駄に焦った15分であった。

 昼すぎ、少しお昼寝もし、山下達郎のラジオも聴き、ちょっと気合をいれてオシャレをして、バスででかける。何のためのオシャレかよくわからんが、まあ要するにこっちの気持ちの問題だ。
 ブックファーストで本を一冊買う。プリマー新書を買うのは初めて。立ち読みして、買って読みたい!、と思ったプリマー新書はこれが初めて。藤森さんの「人類と建築の歴史」。それからハイスミスの短編集や「デザイン」など、いろいろと手にとって迷って結局諦める。
 しばし、シアトルでアメリカーナを飲んで時間をやりすごし、フェスティバルホールに行く。

 フェスティバルホールでカエターノ・ヴェローゾのライブを観る。18時から20時すぎまで。はっきり言って、今日という日はこの2時間のためだけにあったと思うので、あとの22時間は別にどうでもいい。
 カエターノは、ブルーグレーのシャツに濃いグレーのパンツ、少し光る黒の編み上げのブーツを履いていて、全体的にとてもシック。高校の、めちゃめちゃ頭のいい倫理の先生みたいな感じ。カエターノの顔で最も美しいと思うのは、耳の下から顎にかけての鋭角なラインだ。それから高音を出す時などに寄る、眉間の皺。それに、ギターを持つ手と細い指。それからもちろん声も。あの声は一体なんだろうなあ、艶々としてるのに、時に子どもみたいに無邪気に変わったりして、一言ではとても捉えられない。
 「a foreign sound」からよりもカエターノ自身の曲をたくさんやってくれたのと、アカペラあり弾き語りあり妙なダンスありで、とにかく盛りだくさんだったのが嬉しい。傍らに水の入ったグラスとその前に本と眼鏡が置いてあったので、何か詩でも朗読してくれるんかしら、と期待してたんだけれど、それはなかったな。ステージの構成もシンプルで上品、それから、チェロのジャキス・モレレンバウムがすごいです。たまらん。
 とにかく、『すぐに終わる幸せ』であってもやっぱり『音楽はマジックを呼ぶ』んだ、ということを体感実感して、頭は酔ったようにボーッとしたままフラフラと帰路についた。セットリストは明日にでも中原仁のホームページで確認するとして、夢見ごこちなままで寝た。
 
・購入物:藤森照信「人類と建築の歴史」(ちくまプリマー新書)
     
・朝食:トマトとバジルのパスタ、ガーリックトースト、グレープフルーツ
 昼食:ごはん、ちりめん山椒、ワカメのみそ汁、梅干、キュウリの浅漬け
 夕食:山かけそば、ポテトフライ、トマト、麦酒


フクダ |MAIL

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