昨日・今日・明日
壱カ月|昨日|明日
2005年04月16日(土) |
ところかまわず寝たのです |
風邪悪化のため、家でひねもすゴロゴロ。澄みきった青空を窓から眺めて過ごす。朝、実家の父から電話がかかってきた時、風邪ひいて寝てる、と言うと、風邪ひいて寝んと布団ひいて寝とけ、と返された。ダイマルラケットのネタです。なんでもいいけど古いなあ。
ゴロゴロするのに飽きておこなったこと。 布団干し。洗濯。台所と風呂の掃除。床みがき。晩ごはんの支度とその片付け。本の整理。などなど、毎度おなじみなことばかり。今日は一歩も外に出なかった。日中はほとんど誰とも話さなかった。電話もかかってこなかったし、独り言も言わなかったし、歌も歌わなかった。声、というものを発しなかったと思う。咳とくしゃみはした。でも、咳とくしゃみは、声とは違う。
夜、高田渡のアルバムを聴いた。「石」とあともう一枚。ライブ、楽しかったなあ、と思い出す。死は終わるということではない。
読書。黒川創の「もどろき」を最後まで読み、日曜の朝にももう一度読んだ。祖父と父の思い出、家の記憶、届かなかった手紙、口にできなかった思い、形にならなかった夢、のことを書いた小説。ほとんどの人にとっては、地味でひっそりとしててすぐに忘れ去られてしまいそうな小説だけれど、私は個人的にいろいろと感じ入るところがあり、いろいろと心に残った。
『祖父は、何ほどでもない人である。また、自分は何ほどでもないという信念に、疑いをはさまずに生きていた。かつて、夕食どき、ビール一本を二日間に分けて飲んでいた。祖母が死ぬと、自分で食事をつくりはじめ、それから十五年間、同じペースの暮らしを守った。おぼつかない足取りで、最後の入院まで、銭湯に通っていた。生活上の管理全般にわたり、金銭のことを含めて、最後まで息子を頼ろうとした様子がない。』
『好きなように生きることは、どこかで、いたるところで、横車を押しつづけることである。ひとは、いつか、自分で、そのことにケリをつけなければならない。』
・購入物:なし
・朝食:トースト、トマト、ゆで卵、ヨーグルト、珈琲 昼食:りんご一個、バナナ、オレンジジュース 夕食:ホタテのバター焼き、野菜汁(ゴボウ、人参、えのきだけ、しめじ、コンニャク、揚げ、豆腐、豚肉、ネギ)、レタスサラダ、山芋たんざく、麦酒、ごはん
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