昨日・今日・明日
壱カ月昨日明日


2004年11月13日(土) 確かなものなどないのかも

 土曜日。曇りのち晴れ。風は弱いけれど空気が冷たく、夜になるにつれてどんどん寒くなっていった。
 朝はいつもどおり6時半頃起床。「ウィークエンドサンシャイン」を聴きながらのんべんだらりと朝ごはんを食べる。後片付けと掃除。太陽は隠れているけれど、もうほとんど強引に布団と毛布、洗濯物を干す。曇天の下でヒラヒラしている洗濯物を眺めていると心細くなるが、次第に雲が切れて、昼からはサンサンと陽に照らされていた。
 
 日記をつけているとIさんから電話あり。今度の「おたのしみ会」で昔話を語ってくれないか、とのこと。例えばホラ「桃太郎」とか「浦島太郎」とか…、と言われたので、「桃太郎」はキライなんで止めときます、とすばやく断っておく。わけのわからん鬼退治の話なんか嫌だ。「浦島太郎」ならやってもいいかな。快楽の誘惑に抗えず、気づいた時には取りかえしがつかなくなっているあの絶望の感じが好きだ。ストーリーテリングはまだまだ勉強中で自信がないけれど練習しときます、と優等生的な返事をして電話を切る。なーんて言ってホントに練習なんかするんかしら、と自分でも少々不安。

 日用品の買物に出たついでに天満橋まで足をのばして、ジュンク堂で何冊か本を買った。「東京するめクラブ」は発売をけっこう楽しみにしていたので、それから「A」は映画を見たから本も読んでおこうと思って、「評論家入門」は立ち読みですまそうと思ったけれど何となく購入。短時間で読める本はなるべく買わないでおこうと思っているのだが…。でも絵本は別なのだった。ずっと探していた村山知義夫妻によるモダーンな絵本「3びきのこぐまさん」を見つけて驚喜。飄々とした絵がたまらなく可愛い。それに石井桃子訳のルース・エインズワーズも発見。ルース・エインズワーズは幼稚園の時くり返しくり返し読んだ「こすずめのぼうけん」(絵は堀内誠一)の著者で、大好きな作家なのだ。今日買った「ちいさなろば」はクリスマスがからんでいるのでプレゼントにもいいかもしれない。赤い表紙が落ち着いていてキレイだ。
 収穫をかかえて通りがかりのトンカツ屋さんで晩ごはんを食べ、スーパーへ寄ったついでに近所のブックオフもチロッとのぞく。「マーク・トウェイン短編集」を発見。着実に見つかるなあ。このシリーズの征服も間近かと思われる。

 夜はDVDで「A」の続き。おしまいまで見る。ラストで荒木広報部長がおばあさんに会いに行くシーンが胸にジンとくる。命をかけて信じたものにさえ、人は根本を揺さぶられてしまうのか。揺さぶられたくはないけれどどこかに、そんな弱さも持ちつづけていたいと、エンドクレジットを見ながらぼんやり思った。

・購入物:村上春樹・吉本由美・都築響一「東京するめクラブ 地球のはぐれ方」(文藝春秋)
     小谷野敦「評論家入門」(平凡社新書)
     森達也「A」(角川文庫)
     村山知義・画、村山籌子・作「3びきのこぐまさん」(婦人之友社)
     ルース・エインズワーズ・作、石井桃子・訳、酒井信義・画「ちいさなろば」(福音館書店) ここまで新刊
     マーク・トウェイン「マーク・トウェイン短編集」(新潮文庫)古書

・朝食:はちみつトースト、ボイルソーセージ、ゆで卵、ヨーグルト、珈琲
 昼食:バナナとリンゴ半分
 夕食:外食、とん太にて(しそ巻きカツとアスパラ巻きカツ、キャベツ、ごはん、味噌汁)


フクダ |MAIL

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