昨日・今日・明日
壱カ月昨日明日


2004年10月19日(火) 不埒な傍観者

 雨。昨夜から降っていたようで、窓を閉めていても部屋の中にまで雨の匂いが漂っている気がした。朝から部屋の灯りをつけるのは嫌いなんだけれど、自然光だけでは暗くて新聞も読めないし、お弁当も作りづらい。まるでずっと夜が明けないみたいだ。
 地下鉄で出勤。車内では本を読もうと思っていたけれど、前の席に座っていた女の子が一心不乱にお化粧をしていて、それを眺めていたら面白くて、全行程が完了するまでじっと見てしまった。左手で鏡を持ちながら、右手ではアイライナーやらマスカラやら紅筆をすばやく持ち替え、手早く仕上げていく。ガタゴト揺れる電車内でも難なく「本日の顔」が作られていく器用さに感心した。口紅を塗り終えて、左から右から斜め上から顔を鏡に映してみて、笑ったりちょっと怒った顔をしてみたりする。なるほどこの動作がフィニッシュか。ここで梅田到着。スカートをヒラヒラさせて彼女は降りて行った。
 人が化粧しているのを見ていたら、何故かペンキ塗りがしてみたくなった。

 グダグダと残業。帰りに成城石井で珈琲を、阪神百貨店で天然酵母のバケットとミニメロンパンを買って、旭屋で「草思」をもらう。買いたい本もあるのだが、今日はグッと我慢。特に理由はない、なんか我慢したい気分だったので。実にいろいろな気分があるものだ。
 帰りのバスでミニメロンパンをかじりながら「草思」を読む。山田宏一の連載がしばらく休載なんだって、何でだ!?ショック大。今月の特集は「プロ野球に必要なもの」。熟読していたら、隣に座った森繁久弥をより上品にしたようなおじいさんが、よう雨降るね、と話しかけてきた。私は昔からよく見知らぬおじいさんとかおばさんとかに話しかけられるけれど、これは一体なんでだろう。それはおじいさんかおばさん(たまにおばあさんか舶来人)に限られるのだけれど。
 おじいさんは、明日は台風だ、この分だと今年は「台風30号」くらいまで発生するかも、みたいなことを一人で喋って、ところでキミの食べているものは何?、と尋ねてきたので、メロンパンです、と答えると、何が可笑しいのか知らんけどホッホッホッと笑い、明日は台風やなあ、ともう一度言って、黙り込んでしまった。わけがわからない。人間の頭の中は複雑怪奇だ。

 夜は、彫刻家、高田博厚の「フランスから」を読み始める。冒頭の一章と、堀江敏幸の解説を読んだ。

・購入物:なし

・朝食:レタスとツナのサンドイッチ、バナナヨーグルト、珈琲
 昼食:お弁当(キャベツのカレー炒め、ケチャップウィンナー、ゆで卵、ごはん、蜜柑)
 夕食:コーンクリームシチュー(人参、ジャガイモ、玉ねぎ、ブロッコリー、鶏肉入り)、カボチャのサラダ、バケット、麦酒


フクダ |MAIL

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