昨日・今日・明日
壱カ月昨日明日


2004年06月04日(金) Let me try to be back to this place anyday

 打ち合わせに行ってそのまま直帰します、と会社に嘘をついて、中之島公会堂での高田渡のライブに行った。こうでもしないと、17時半の開演なんて間に合うはずがない。それでも15分少々の遅れ。トークショーの途中で席についた。

 高田渡は、歌えというなら歌いましょうか、という相変わらずの飄々とした感じで「生活の柄」を含む数曲を歌った。金子光晴や山之口貘といった人の詩を歌っているからというだけではなくて、この人にはどことなく文学の匂いがするところがあって、私はそこがすごく好きなのだと思った。
 高田渡の前には昔からの仲間であるふたりが何曲か歌ったのだが、これは何となくねちっこく、ノスタルジーにも浸れなくて、私にはよくわからなかった。歌詞世界も含めて、フォークというのは自分が好んで聴くタイプの音楽ではないのかもしれない。
 でも「プカプカ」は良かった。
 『遠い空から降ってくるって言う
  「幸せ」ってやつがわかるまで
  あたいタバコやめないわ
  プカプカプカプカプカ』

 タワーに寄って、曽我部恵一のアルバムを買ったらインストアライブの整理券をくれた。これには行くかどうかわからないけれども、曽我部恵一による「Baby Blue」のカバーは本当に良いと思う。

 自転車をこいで夜道を帰る。空には丸い月が見えていたけれど、今日はうっすらと雲がかかっていてぼんやりぼやけていた。月を見ていたらまた「シヤ・ラ・ラ」が頭の中に出てきたので口ずさんでいたら、シン、とした気分になった。
 顔や姿や言葉や声をもうきれいさっぱり忘れていてほしいという思いと、一年に一度でもいいから折に触れて私のことを思いだしてほしいという思いが、あの人に対してはいつもある。例えば懐かしい歌を耳にしたり、こんな月を見たりした時などに。たぶん心のどこかに引っかかっていたいのだ、私があの人を引っかけているように。
 そんなこんなで、ちとセンチメンタルになった初夏の夜なのでした。

・購入物:曽我部恵一「shimokitazawa concert april3.2004」

・朝食:バナナ、珈琲
 昼食:ベーコンロール、メロンパン、珈琲
 夕食:外食、ごはんや(鶏のおろしあんかけ、千切り大根、味噌汁、サラダ、ごはん)


フクダ |MAIL

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