昨日・今日・明日
壱カ月昨日明日


2004年05月10日(月) 空虚

 今日も雨だ。どこまでも暗い空。体調不良も手伝って、なかなか陰鬱な心持ちから抜け出せない一日であった。

 地下鉄で出勤。車内では「新潮」の小島信夫の小説(たぶん小説だと思う)を読んだ。今の小島信夫の頭の中は、どうやら保坂和志のことでいっぱいのようだ。それから、またチェーホフの小説をたくさん読みたくなってきた。坪内祐三と谷沢永一の対談も読む。これは対談というよりも、自分が知っていることの言い合い合戦のような雰囲気だった、まあいいんだけど。

 終日、会社にて労働する。不愉快なこと多々あり。腹が立つとか、落ち込むとかいうことはあまりなくて、多くの人のあまりの利己主義ぶりにただ唖然とするばかりだ。感情を抑えてとりあえずやり過ごすことにすっかり慣れてしまったけれど、それがいいことなのか悪いことなのかわからない。
 帰り道、気持ちを回復するために本屋さんへ行こうとしたら、梅田新道の交差点の西側で知人が信号待ちをしているのを見かけて、咄嗟に回れ右をして逃げた。逃げることもないんだが、足が勝手に動いてしまったのだ。今日はもう誰とも話したくなかった。人の話を聞くのも嫌だったし、笑うのも怒るのも嫌だった。本屋さんはあきらめて、そのままバスに乗った。
 バスでは高校生のカップルの隣に座った。女の子が男の子に向かってしきりに、なあなんか面白い話してよ、なんでもいいから面白い話してよ、とせがんでいた。男の子は少し困りながら何か話し始めたけれど、その内容までは聞こえてこなかった。今もし誰かに、面白い話してよ、と言われたとしても、私には話せることが何にもないと思った。それはなんだかとても寂しいことのように感じた。

 夜。晩ご飯を食べた後、ようやく雨が上がったようなので洗濯をした。それから寝るまではロー・ボルジェスの「ア・ヴィア・ラクテア」というアルバムを聴いて、引き続き「新潮」を読んだ。ロー・ボルジェスを聴くと、ちと元気が出てきたかもしれない、と思う。明日こそ晴れてほしいなあ。

・購入物:なし

・朝食:トースト、ブルーベリージャム、ヨーグルト、珈琲
 昼食:お弁当(塩鮭、小松菜のおひたし、ミニトマト、塩昆布、ごはん)
 夕食:豚ひき肉とニンニクの芽のピリカラ炒め、ニラとしめじの中華スープ、水菜のゴマ和え、麦酒、ごはん


フクダ |MAIL

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