昨日・今日・明日
壱カ月|昨日|明日
久方ぶりに働いて、別にたいしたこともしていないのになんだか疲れた。 仕事もせずに何をしていたかというと、お正月に飲みに行って財布を落とし、その上買ったばかりのコートにビールをこぼし、おまけに風邪もひいて休み中はずっと寝ていたというNさんの景気の悪い話を聞いたり、大掃除中に脚立から落ちて骨にヒビが入ったと言って、手に包帯をグルグル巻いている気の毒なKさんと話したりしていた。 それから疲れついでにと、特に目当ての服もないのにバーゲン中のお店などちょこっとのぞいたりしたもんだから、余計グッタリしてしまった。
でも、ふと寄り道した天神橋筋商店街の古本屋さんで近藤富枝の「本郷菊富士ホテル」を見つけたので、たちまち疲れは取れた。 菊富士ホテルは広津和郎や宇野浩二が逗留し、執筆活動の拠点としたホテル。この本は菊富士ホテルを舞台として作家たちの交流を描いた大正文壇史になっていて、これが100円で売られているとは私に買ってくれと言っているようなもんだ。 装丁がかっこよかったのでついふらふらと手がのびたカフカ全集の端本と、大好きな映画である「特別な一日」のパンフレットも入手して、またまた充実の買い物ができた。 晩ご飯を食べてからビデオに録画しておいた「向田邦子の恋文」を観る。山口智子はもちろん、藤村志保もよい。それにしても山口智子は何でもおいしそうに食べるなあ。蕎麦と飴、それからお茶を淹れてせんべいが食べたくなった。向田邦子は食べることをとても大切にした人だったから、食欲をビリビリ刺激するドラマに仕上がっていたことは、とてもよかったんではないかと思う。 ・購入物:近藤富枝「本郷菊富士ホテル」(中公文庫) フランツ・カフカ全集第6巻「日記」(新潮社) エットーレ・スコラ「特別な一日」パンフレット いずれも古書
・朝食:きつねうどん(お餅入り) 昼食:ピロシキ、レーズンパン、珈琲 夕食:豚肉と大根とニラの炒め物、小かぶとひろうすの煮物、赤かぶの漬物、ご飯
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