昨日・今日・明日
壱カ月|昨日|明日
午前10時起床。まあまあ晴れている。 本と洋服が山のように積まれた部屋を見渡し、本日は現実に目を背けることなく整理整頓にいそしもうと誓う。誓ったはいいが、この模様替えをやり始めた張本人が仕事へ行ってしまったので、私ひとりでやらねばならぬはめとなり、どうも話がおかしな方向へ傾いたもんだ。 いそいそと片づけ始めたが、昼前に飽きる。飽き性なもんで。
そうこうしていると、近くまで来たから、と友人が訪ねてきた。お父さんがこの近くの病院に入院していて、そのお見舞いへ行くところだという。リビングでコタツに足をつっこみ、珈琲を飲みながらしばし話す。 お父さんの病気はたいしたことはないらしいのだが、友人は少し疲れているように見えた。職場でもいろいろあってつい最近退職した、もうしばらく働くのはイヤだね、と笑った。それから、妹さんに子どもが生まれた時のご両親の喜びようについて話し、「普通に結婚して子ども生んでくれてホッとした、私はこれからも普通にはできそうにないからな、アンタもそうでしょ」と言われた。親に孫を抱かせてあげたいと思わないではないけれど、子どもは祖父母や親のために生まれてくるのではないからな、とも思う。 来週の忘年会の打ち合わせをしてから、入院中の彼女のお父さんのために手塚治虫の「シュマリ」をあげた。
あっという間に夜。粕汁を作りながら、阿部昭の「人生の一日」を読む。短編集。 暗い。救いがたい内容の小説はもちろん、ほのぼのとした話であっても根底に暗さがよろよろと漂っている。小説に登場する大人達は、世の中に疲れ、諦めていて、いつも何かに怒っている。子どもを主人公にした話が多いのは、その怒りで傷つけられる一番の被害者だからだろうか。暗い小説は明るい小説よりもずっと好きだけど、今日はなんだか気が滅入った。
・購入物:なし
・朝、昼食:クロワッサン、カリフラワーとソーセージのソテー、珈琲 夕食:豚肉と白菜の蒸し煮、粕汁、柚大根、ご飯
|