昨日・今日・明日
壱カ月|昨日|明日
休日出勤。イヤだ、イヤだ。あんまりにもイヤなので、昼から出勤してやった。今日は一日、とてもよい天気で、こんな日に働くのが一番イヤだね。
帰りに天神橋筋商店街でお買い物。古本を何冊か買った。 値がついていなかった、島村利正の師匠である瀧井孝作の箱入り本は、箱がインクで少し汚れているから、と言って本屋のおじさんが100円にしてくれた。うれし。この本には瀧井孝作が芥川賞の選考委員だった頃の選評が載っていて、その中に洲之内徹の小説への評があったので欲しくなったのだ。まあ、酷評なんだけど。 一緒に買った三田村鳶魚の「大衆文芸評判記」は、吉川英治や大佛次郎などの大衆小説に対して時代考証批判を延々と繰り広げる、という本だ。「お前ちゃんと調べて書いてんのか!」と、三田村鳶魚の怒り爆発。最後のページに前の持ち主による書き込みあり。 『昭和五十九年五月三十日、我慢ニ我慢ヲ重ネテ本日漸ク読了。大衆文芸作家ノ史実故事ニ対スル無知ヲ怒ルニ急イデ、不快ノ念サエ生ジ、読ミ辛イ』 だって。読むの、しんどかったんだろうなあ。
Tが「キル・ビル」の試写会へ行ってきたらしい。ものすごく機嫌が悪い。全然アカンかったんだって。夕食を食べながら、大酷評を聞く。つまらん映画を見せられた無念さを分かちあいたいのか、前売り券を買ってきてくれたので来週観に行くことにする。私もタランティーノに「怒り爆発!」させちまうんだろうか。
・購入物:瀧井孝作「志賀さんの生活など」(新潮社) 三田村鳶魚「大衆文芸評判記」(中公文庫) 古書
・朝食:トースト、ゆで卵、珈琲 昼食:食べなかった 夕食:豚肉と大根の煮物、きんぴらゴボウ、キノコのオーブン焼き、オクラ、卯の花の炒り煮、麦酒、ご飯
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