昨日・今日・明日
壱カ月|昨日|明日
仕事が煩雑で、気分が晴れない。毎日毎日、よくもこれだけややこしいことが起こるものだと思う。私もここから「勇退」したい。でも私の場合、「勇退」したらたちまち暮らしが逼塞してしまうからなあ。
あんまりにも気がふさぐので、映画でも観ようとガーデンシネマへ。トリュフォーの「終電車」を観た。良かった。良い映画を観た後は、世界の色が違って見える。
何が良かったって、音楽が良かった。冒頭のシャンソン「サンジャンの私の恋人」は何度もサントラで聴いていたけれども、映画の中で聴くとまた格別。それから、エンディングの曲。この曲が流れてくるだけでもうダメ、涙線のゆるむこと、ゆるむこと。ジョルジュ・ドルリューは素晴らしい曲を作る人だ。 ドヌーヴがとても美しい。それからリシャール・ボランジェがチョイ役ながらも出ていたのも、嬉しかったことのひとつ。 戦争中であろうと、結婚していようと、仕事に燃えていようと、誰かを好きになる衝動は止められないのだ。それは苦しいことであると同時にたまらない歓びなんだ。この映画がハッピーエンドなのかどうかわからない、でもハッピーエンドって一体何だ?恋愛にも人生にも、そんなものはない。
映画の後、Tと待ち合わせして、おうどんを食べて帰る。 夜は山田宏一の「フランソワ・トリュフォー映画読本」をひもといて、今日の映画の復習を。それから織田作之助の「木の都」を読んで寝る。ああ織田作、かっこいい。
・購入物:なし
・朝食:肉まん、冬瓜のスープ 昼食:カツオおにぎり、海草の味噌汁、ヨーグルト 夕食:外食、めん家にて、かけうどん、野菜かき揚げ、きのこのおにぎり
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