昨日・今日・明日
壱カ月|昨日|明日
さすがに眠い。特にお昼からはとろけそうだった。思考回路停止状態。
帰りに寄り道をして、新刊と古本を買う。中でも宇野浩二「芥川龍之介」は上・下巻で1000円もしたけど、買ってよかった。 『私は、芥川を思い出すと、いつも、やさしい人であった、深切な人であった、しみじみした人であった、いとしい人であった、さびしい人であった、と、ただ、それだけが、頭に、うかんでくるのである。それで、私には、芥川は、なつかしい気がするのである。時には、なつかしくてたまらない気がするのである。』
…。ダメだ、こういうのに弱いのよ。さみしいよお。この本はもう、とびきり面白そうだ。こんな本を品切れにするなんて中央公論社は何を考えているのかわからない。
一緒に買った河盛好蔵の「回想の本棚」には、冒頭から宇野浩二から広津和郎のことがつらつらと書いてある。解説は庄野潤三だし、本に呼ばれたとしか思えない。 こうしてすっかり、大正から昭和初期の文壇風景にからめとられてしまっている私。でも当分ここから抜けられそうにない。
小松菜からテントウムシをふたまわりほど大きくした緑色の虫がでてきた。ギャア。ここんとこ毎週、虫入り野菜を食べている気がする。別にいいんだけど、とにかくびっくりするのです。私は料理にスリルは求めていない。 ぴっかりと緑に光る虫をつかまえて、窓から外へ出して逃がした。
・購入物:宇野浩二「芥川龍之介 上下」(中公文庫) 河盛好蔵「回想の本棚」(中公文庫) 色川武大「百」(新潮文庫) 以上古書 小沢健志「写真で見る関東大震災」(ちくま文庫) 桂米朝コレクション「美味礼賛」(ちくま文庫)
・朝食:鯖寿司(昨日のおみやげ)、素麺 昼食:レーズンチーズパン、野菜ジュース、グレープフルーツ 夕食:ポークソテー小松菜のニンニクソース、大根と人参の味噌汁、モロヘイヤのゴマ和え
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