SprengerDiary

2004年02月26日(木) そう色々と

▼忙しかったわけで。火曜日は追い込みに追われて、終わってから深夜にチャット。プロットの打ち合わせをチャットでやるなんて、コンピューター社会だなぁとか思ったり。で、チャット終わって「明日の日記は書くこといっぱいあるぞ!」とか思ってたら、爆睡。もう思い出せない。なんでさっさと書かなかったんだろうと思い起こすと、25日が例の山場で、そのしわ寄せをくらった仕事が26日に集中したからだった。そりゃ、悠長に日記なんて書いてたら怒られる。
▼「ねむり姫」澁澤龍彦/河出文庫
就寝前の読書に使ってた本は、ちゃんと読み終わっているのだから、日記書けないほどでもなかった気がする。澁澤龍彦は変換でも一発ででるくらいお気に入りの作家さん。作家としてお気に入りというよりは、資料というか知識として大変お世話になっている。よくよく考えてみると、小説はほとんど読んだことが無い。エッセイばっかり。なので、とりあえず短編集から着手。やっぱりいい。起承転結の形式化を否定するわけではないし、それ自体面白いけど、言わば本書は投げっぱなし小説。本書の終わり方を結とする人もいるだろうけど、昨今の風潮を基準にすれば投げっぱなし。事象を印象で魅せる作家さんも多いけど、本作は事象を事象として処理。印象の読後感とはまた一味違ったものを味あわせてくれる。ただ、どれも好みなんだけど、特に「これは」というものは無い。安定した筆力なんだけど、頭一つの作品が本書には無かった気がする。次は「唐草物語」かなぁ。
▼ずうっとつかまらなかった絵描きさんがやっとつかまる。怒りゃしないけど、この空白期間のしっぺ返しがどんな形で来るか。来るのは僕にで、そこで止めるけど、なるべくそういった部分に気づいてくれると嬉しい。で、その件はその件で処理待ち。当面の課題は決算と社内体制の変更。課題というか、ノルマというか、逃げれない責務。ほんっとにこれ終わったら好きにやろう。手広く絵本やら小説やらOVAやら―――ゲームはいまんとこどうにもでけん―――止めてた企画をたんまり処理しちゃおうとか野望を抱く。プロデュースとかマネージメントとかディレクションとかやってると、いざ自分が現場に降りようと思うと結構障害が。毎日毎日、飽きずになんで同じジレンマに陥るのだろう。手先が器用なだけで、誰にも引けを取らない一つのポジション、ってのが無いからなぁ。どれかに集中しても会社傾かないかなぁ。などと考えてるので、暖かい手を差し伸べてください。
▼今週の日曜は企画会議。プロット打ち〜キャラデ打ち〜企画会議と、なんか順番が逆のような流れでなんとかこなすつもり。企画会議というか、コンセンサスを合わせる作業のような会議かも。とりあえず作業はどうしたって流れ作業にはなるのだけれど、各ポジションが同じ方向を向いて作業するようにしないと。
▼そんなこんなを胸に抱き、今日はみんなのお給料を振り込みに銀行へ。通帳からみるみるお金が消えていく。ちょうど友人が近くの会社に勤めているので、無理矢理呼び出す。同じ業界だから色々と情報交換やら何やらをして解散。戻って情報を分析してみると、あらびっくり。情報を裏づけするかのようなFAXが会社に届いている。3月は各社合同会議無いって言ってたのに、その情報を裏付ける行動が着々と業界内で進行しているようで。実際、かなり出席したくない。海千山千のつわもの達相手に、いい加減「あはは、僕よく知らないんですー。若いし♪」などというハッタリも通用しない模様。こっちの動きも情報として漏れてるだろうし、今まで騙されてくれてたのも、無害だったからだし。いやだなぁ。すんごくイヤ。
▼結局パイは奪い合いになる。じゃあパイを自分で焼きましょう、とか考えると恐ろしい投資が必要になる。パイ焼き機に投資したら、その機械を維持するためにまた尋常じゃない労力と費用が必要になる。それで身動き取れずに倒産。実際、今回の情報もそこに行き着く香りがプンプンしてるようなもんだし。怖い。ウチはせいぜいレンジ兼オーブンでいいや。それがウチの方針。まぁ、器用で便利。可愛そうなレンジ兼オーブン。いつか頭からチーンチーン鳴り出すぞ、コラ。
▼飲み屋で上司の悪口を言うのが僕の夢。下戸だけど。


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