王様の耳はロバの耳
戯言。暴言。失言。


2002年07月26日(金) 一滴も残らず・・・

あの夜・・・
さとしが私の名前を呼びながら抱いてくれた事が何より嬉しかった。


別れてから、サトシのセックスは乱暴で自分本位なものだった。
快楽を増すためにイヤラシイ言葉を私に投げかける。
それはそれでセックスを楽しむためならいい。
こちらもそう割り切れる相手なら構わない。
だけど私はサトシに愛されたいと望んでいた。


「あすみ・・・」
「あすみ、かわいいよ」
「あすみ・・・好きだよ」
「あすみ・・・」

嘘だと思っていても嬉しかった。
その言葉で私は激しく濡れる。
サトシが私の名を呼んで求めてくれれば私は感じる。


久しぶりの感覚。


この一年、複数の男とセックスした。
快楽を求めるだけのセックスだった。
だけど快楽を得ることもなく、何も満たされることはなかった。


例えそれがその場限りの嘘でも
サトシが私を求めてくれるだけで、私のココロはイケる。
私もサトシを求め続ける。
自分から激しく腰を振り、サトシのカラダ全部を感じ
私のナカにサトシの分身をすべて残らず受け止めたい。
一滴も残らず私のナカに流し込んで欲しい。

そして私はサトシの汗も唾液も精液も、全部私のナカに受け入れた。




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