Daily Journel@M403



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2003年10月23日(木)    秋 〜果物の季節

暖かくて穏やかな天気に恵まれた日中。
夕方暗くなってからは、ドラマチックな空模様の変化。
急に暗く寒くなってきて、今にも大粒の雨が振り出しそうだった。
一雨ごとに秋が深まる季節。明日はもっと寒くなるのかな。

冬という季節は大好きだから、こうして日一日と日が短くなっていったり、
朝晩の冷え込みが増していくのは嫌いじゃない。
苦手で嫌いな人もいるだろうけれど、私はむしろ好きかもしれない。

寒い朝は起きるのが辛いけど、暖かな布団の温もりを実感できるし、
実際に早起きした朝は身も心もシャキッと引き締まる感じがして清々しい。
布団の中での朝寝坊も、夏より冬の方がぬくぬくとして幸せに感じられるし、
洋服だって重ね着したり素材を楽しんだりできる。
食事も、温かいスープや煮込み料理が美味しいし、寝起きに煎れたての熱い
コーヒーを飲んだり、午後の休憩に熱々のミルクティーを飲むのも好き。

スポーツだって、夏にするより冬にする方が実は好きかもしれない。
早起きして、冬の朝のピンと張った空気の中でテニスをするのは、寒いけど
気持ちがいい。スキーもそう。吹雪かれると厄介だけど。(笑)

こうして好きなことを書き連ねるだけでも、つくづく、私は春や夏より
秋とか冬が大好きなんだな〜って思う。
なんで、私はこんなに秋や、ましてや寒い冬が好きなんだろう?
たぶん、冬の方が寒暖の差があって、生活や心にメリハリが生まれるから?
寒さがあるから暖かさも楽しめる。そのメリハリが好きなんだと思う。

寒いからこそ、暖かいものの有り難味が分かる。身も心も。
外で寒い思いをすればするほど、暖かい家や部屋が恋しくなる。
人肌が恋しくなり、寒さや暗さは、なぜか人を詩人にする。(気がする)
寒さや暗さは、暑さや明るさよりも、人の感受性を刺激するのかしらん。
そういえば、年中暖かく明るい南の国に、偉大な詩人や小説家を見かけない。

北の国では、これからの季節は、ロマンチック行事が目白押し。
ハロウィンに始まって、クリスマスにニューイヤー。
しかも、今年の冬は、家族が増えるというスペシャルなおまけつき。
我が家のニューフェイスは、一体どんな顔をして私達の前に現れるのだろう?
と想像するだけで、早く冬にならないかな〜と思ってしまう。(笑)



閑話休題。
ここんとこ家の中に引きこもりがちだったのだけど、今日は久々に昼から
お出かけした。自由が丘まで。
romi-unieさんのイベント “アルザスとジャム”展 を見に。

このジャムのイベントは、去年はNetでcatch_upしていたわけではなくて、
たまたま店を訪れた時にやっていたもの。その時に店頭で初めて買った
魅惑的なジャムに、その後の私はすっかり心を奪われている。(苦笑) 

今日は、店頭でジャムの計り売りも行われていたので、何種類か購入。

小布施の栗を使ったジャム。
かぼちゃとさつまいもとメープルシロップのジャム。
そして、アルザスという名前のジャム。
リンゴをベースに、赤ワインとオレンジ、パン・デピス用のスパイスを使って
アルザスの冬の香りをつけたもの。クリスマスマーケットに漂っている
ヴァン・ショー(ホット・ワイン)やパン・デピスの混ざった香り。

色んな種類のジャムがあって、あれもこれも、どれもそれも試してみたくなる
けれど、ここ一年ほど色んなのを食べてみて自分の好みがハッキリしてきて
あまり目移りしなくなってきた。

私の好みのジャムは、果物の瑞々しさが残ったようなジューシーなジャム。
ミルクジャムやチョコレートを使ったお菓子のようなペースト状のジャムも
たまにはいいけれど、どっちかっていうと正統派なジャムが好きらしい。
リンゴやオレンジ、ベリー類など、昔からジャム作りに使われてきたような
果物で作ったものが口に馴染む。甘味だけでない酸味のあるもの。

romi-unieさんの作るジャムのシリーズ(3つある)の中では、季節によって
色々な種類の旬の果物を使ったア・ラ・セゾンシリーズが一番好きで、
その中でも、リンゴを使った「Tatin(タタン)」と、フランボワーズを使った
「sourire(スーリール)」というジャムが、特に気に入っている。

回り回って、結局は、比較的オーソドックスなジャムにいきついた感じかな。
どちらも定番として作られているジャムだってことも嬉しい。
少し酸味があって、ヨーグルトにかけて食べられる柔らかさなのもgood!
帰りに、大きな容器入りのプレーンヨーグルトを買って帰ろうっと・・・。

お店を出た私の持つ紙袋の中は、ジャムのパックとパンで一杯。
折りしも、隣りの店キャトルセゾン(トキオ)を覗くと、CICOUTEのパンが
売られている日だったので、そこでもパンを買って帰る。
久々に沢山の種類のジャムとパンを手に入れて、いそいそと家路につく。
明日からの数日、美味しいパンとジャムで一日が始まるかと思うと嬉しい。



実は、それまでジャムってそんなに好きでもなかった。
市販のジャムって、ただただ甘くて、どちらかというと苦手な甘さだったから。
それが、彼女のジャムを食べてから、ジャムのイメージが大きく変わった。
ミルクジャムなんていうジャムを初めて食べたり・・・・・とか。

彼女の作るジャムの中では、比較的オーソドックスなものが好きだけど、
オーソドックスと言っても、実際に使われている材料や組合せが斬新だったり、
使われている素材も吟味された新鮮なものだったり、
見えないところで沢山の手間をかけて作られているのが感じられる。

だから、普通のジャムとは思えない値段になるのも、今は納得がいく。
正直、最初は「えぇ?この量で、この値段?」と思ったりもしたのだけど、
自分で同じレベルのものを作ろうとして材料や素材を調達したりすることを
想像してみれば、むしろ安いくらいなのかもしれないとさえ思うのだ。
値段じゃないのだ。安かろう悪かろうじゃない。薄利多売ではないもの。

なんというか、今まで全然知らなかった世界を教えてもらった感じなのだ。
それは、きっとromiさん自身が昔感じた衝撃や感動と同じ部類のもので、
彼女はそれを皆にも伝えたい!って気持ちが深いから、あんなにも忙しく
タフに、でも楽しみや喜びも忘れずに活動できるのだろうなぁと思う。

自分の好きなこと・得意なこと、ちゃんと知ってる人は強い。
自分の本当に好きなことをする時、人は時間が経つのも忘れて没頭できる
集中力を発揮するし、他人から見れば面倒や苦痛にしか見えない・思えない
ことが、当の本人にとっては極上の楽しみでさえある。



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