ぽあろの音楽旅日記
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2001年05月08日(火) 第68回 僕の大好きなマエストロ その2

◎◎ヘルベルト・フォン・カラヤン◎◎

 「帝王」こと、カラヤンです。クラシックの世界に少しでも興味のある方なら、この名前を知っているでしょう。一番知名度の高い指揮者であることは間違いありません。昨今の「癒し」ブームの一翼を担った「アダージョ・カラヤン」のシリーズはクラシック界では未曾有の大ヒットとなりました。
 その割に、この人ほど評価(好き嫌い)が分かれる指揮者も少ないかもしれません。かくいう僕も「カラヤン信者」ではないですし、むしろ「反カラヤン」の立場で聴いている部類です。とはいえ、一回目に書いたように僕のクラシックの入り口はカラヤンの「運命」でしたし、カラヤンのCDは10枚以上もっています。僕はどこかで「通ぶっている」だけなのかもしれませんね。
 カラヤンは万人受けする、初心者向きだ、聴衆に媚びている、なんて声が聞かれるのも彼のレパートリーの広さ、録音の多さによるものでしょう。いくら彼が素晴らしい指揮者でも、「帝王」であっても、あれだけ録音したらはずれも出てきますよね(笑)。録音といえば、彼は録音技術向上に大きな力を貸し与えた指揮者でもあるんですよね。既に十分すぎるくらいに評価されているカラヤンですが、改めて彼の録音を聴くと、もっともっと評価されてもいいかもしれません。

☆ベートーベン 交響曲第5番「運命」 ベルリン・フィル
 以前に書いたテープではなく、先日NHK教育で放送された、初来日時の演奏です。1950年代、若き日のカラヤンはすでに「帝王」の風格を備えています。画質・音質とも今のデジタル技術に比べるべくもありませんが、とにかく演奏が立派。やはりカラヤン・ベルリンフィルは世界最強のコンビなのだな、と痛感します。


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