ぽあろの音楽旅日記
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2001年03月12日(月) |
第47回 シベリウス 交響曲第2番 |
フィンランドの「英雄」といっても良いとおもいます。彼の代表作のひとつ「フィンランディア」は音楽と「国民」がいい形でめぐり合えた稀有な例、といってもいいかもしれません。音楽は麻薬、とつくづく感じます。さて、今回は交響曲第2番を。本当は「フィンランディア」を語りたいのですが、今のところいい音源に出会えてないんですね。 交響曲第2番は(他の交響曲もそうなのですが、特にこの曲は)、北欧色が非常に豊かな一曲です。森と湖。スケールが大きくて、優しくて、力強く、爽やかで、軽やか。第3楽章と第4楽章が連続して演奏されますが、この「つなぎ目」は必聴です。厳しい冬の向こうに、輝いている春の光。人生においてさえ勇気付けられそうな、素晴らしい部分です。
☆バーンスタイン指揮 ウイーン・フィルハーモニー管弦楽団 実はこの盤でしか、この曲を聴いたことはありません。CDを入手する前からこの盤、と決めていました。たいていそういう時は「はずれ」を感じてしまうものです。いい演奏であっても、期待が大きすぎますから。でもこの盤は紛れもなく「大当たり」でした。バーンスタインが例のごとく(笑)、ダイナミックに、そして緻密に、北欧の澄み切った世界を提示してくれます。終楽章では朗々と歌い上げ、曲の世界にどっぷりと浸ることができます。
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