ぽあろの音楽旅日記
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2001年03月05日(月) |
第41回 チャイコフスキー 幻想序曲「ロミオとジュリエット」 |
チャイコフスキーの「二大ロマンチック曲」をご紹介します。ちなみに「二大ロマンチック曲」は僕の勝手な命名で(笑)、しかも若干語呂が悪いです(笑)。 今日は「ロミオとジュリエット」。幻想序曲、というタイトルからもロマンティックぶりがにじみ出ています。20分ほどの作品で、ストーリーが有名すぎるこの題材を、情緒過剰気味に歌い上げています。ご存知のように、この題材は「悲劇」なのですが、曲の終末はその悲劇性を超えて、神の救済を思わせる旋律が現れ、最後はまさに「幕引き」を思わせる壮大なエンディングになっています。 ほかにも「ロミジュリ」を扱った作品はバレエをはじめとして多いですが、独立した音楽として完成させている分、この曲が上のようにも思えます。
☆バーンスタイン指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック 「交響曲第5番」とカップリングになってました。以降、「ロミジュリ」しか聴いていません(笑)。ロマンティックな曲、激情を伴う曲、ドラマティックな曲にどっぷり浸るならやはりバーンスタイン様ですね。他の演奏より4分くらい長めに、たっぷりと歌っています。 ☆マズア指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 この曲の「悲劇性」を感じたいならこの演奏かもしれません。淡々と進んでいく悲劇、鉄槌のごとく振り下ろされる運命。この指揮者、このオケですから、歌いっぷりは文句なし、その上に「怖さ」すら感じさせるところが素晴らしいです。
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