ぽあろの音楽旅日記
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2001年03月02日(金) |
第39回 ガーシュウィン 「ラプソディー・イン・ブルー」 |
アメリカの作曲家、ガーシュウィンの曲です。ピアノが主役、オケとの掛け合いの中から「都会の憂鬱」を美しく展開していきます。冒頭のクラリネットが僕は大好きで、何度も巻き戻して聴いてしまいます。全体を通して、弦楽器の優しさ、管楽器の軽やかさが織り成していく「都会」のなかをピアノが憂鬱を感じながらも生きていく、という印象で、アメリカならではの曲です。 多くのオケ・指揮者・ピアニストが取り上げています。なかには「弾き振り」をする指揮者兼ピアニストも多く見られるのがこの曲のもうひとつの特徴です。
☆バーンスタイン指揮&ピアノ コロンビア交響楽団 この曲のCDは3枚持っています。ほかに少なくとも4種類は聴いたことがあります。でも、この曲に関しては僕の中では「100パーセント」この一枚につきます。演奏の技術面うんぬんではなく、「歌い方」でこの演奏に勝るものはもちろん、近づくものすらいないと信じています。バーンスタイン自身が作曲した「交響曲第1番」あたりを併せて聴いてみると、この「ラプソディー・イン・ブルー」がバーンスタインによって演奏されるべき曲だということが見えてきます。「都会の憂鬱」を体現できる、そんな存在なのです。
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