ぽあろの音楽旅日記
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2001年02月22日(木) 第31回 加藤登紀子のうた

 加藤登紀子、ご存知でしょうか。有名なところでは「知床旅情」「百万本のバラ」を歌った歌手です。流行歌手というよりは「実力派」ですね。
 この人の歌は大好きです。一番の理由は「声に意思を感じる」点です。ただ歌ってるのではなく、何かを訴えたくて叫んでるのでもなく、自分が自分であるために声を出している、と感じるんです。僕がその「意思」を感じる歌手は彼女と、美空ひばりの二人だけです。
 幅広く音楽活動をしている彼女ですが、僕の好きな曲もその幅広さを象徴しているかもしれません。

☆「さくらんぼの実る頃」
 宮崎駿の映画「紅の豚」で彼女はヒロインの声を演じました。映画の中でヒロインは歌手としてこの歌を歌います。フランス語の曲で、いわゆるシャンソンなのでしょう。アルバムでは彼女による日本語訳詞も入っています。恋の甘さ、せつなさをしっとり歌っています。
☆「時には昔の話を」
 これも「紅の豚」で、エンディングで歌われています。もともと彼女が作っていた歌だそうですが、見事に映画にマッチしています。古き良き昔、というのはいつから見ても誰から見ても同じ色なんですね。
☆「美しき20歳」
 彼女の娘さんが20歳になったときにプレゼントした曲だそうです。「だれのものでもない 二度とこない季節」というフレーズに、20歳という時代を美しく生きた自信を感じます。


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