ぽあろの音楽旅日記
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2001年02月18日(日) |
第27回 R・シュトラウス アルプス交響曲 |
交響曲、といっても、単一楽章からなる交響詩的作品です。R・シュトラウスは他にも「ツァラトゥストラはかく語りき」や「英雄の生涯」「ドン・ファン」など交響詩の大作を多く手がけています。(ワルツのJ・シュトラウスとは別人です) アルプスの山への登山の一日を描いている曲で、朝の出発から泉のせせらぎ、山頂に登りついたときには感動的な光景を描き、さらに嵐の場面では「風音」「雷音」を表現するのに専用の楽器までつくり、下山、一日を思い起こす夜と続いていきます。 壮大なスケールと細かな描写、新しい楽器まで登場させ、やりたいことはやり尽くした、という感じを受けます。ひとつの映画、といってもいいかも。
☆アシュケナージ指揮 クリーブランド管弦楽団 CDの解説書に、おまけとして「アルプスの写真集」が入っていたので買いました(笑)。清冽な印象の演奏です。クリーブランド管は技術が高いといわれますが、この演奏でも「巧さ」を存分に発揮しています。 ☆カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 バイトの初給料で買ったのを覚えています(カラヤンの「R・シュトラウス 交響詩全集」)。高校時代、友人から「やっぱりカラヤンだよ」と薦められていた盤で、友人の推薦はまさに正しかったです。威風堂々、正面きってアルプスを描ききっています。
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