ぽあろの音楽旅日記
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2001年01月30日(火) 第10回 「春の祭典」はヘッドフォンで

 ロシアの大作曲家の一人、ストラヴィンスキーのバレエ「春の祭典」。作曲された当時(20世紀初頭)にはあまりにもセンセーショナルな様式の曲だったため、初演の際に暴動が起きたという伝説つきの曲です。原始宗教の春の儀式、という感じでしょうか。狂ったように踊る人々、いけにえとして死ぬまで踊りつづける少女。聴く人を異空間に引きずり込みます。
 なぜこの曲を「ヘッドフォンで」、なのか。狂ってしまいそうなくらいの大音量で聴くべき曲だからです(僕は勝手にそう思っています)。でもこの曲を一定以上のボリュームでかけると、近所迷惑間違いなしですから(笑)、ヘッドフォンで。頭すっきりしますよ。
 ただ、この僕の主張はクラシック仲間のほとんどが受け入れてくれません。いわく「どうかしてる」(笑)。でも僕は、この曲を大音量で聴くリフレッシュ法で、大学受験を突破したんです(笑)。勉強が行き詰まると、ヘッドフォンをつけ、「春の祭典」をかける。そうするとまた勉強に取り組めるんです、不思議と。でもその話を仲間にすると「そんなことしたら、頭が働かなくなる」といって相手にしてくれません。
 この日記を読んだ受験生のあなた、ぜひ試してみては…?効果は保証しませんが(笑)。
 お薦めCD、たくさんあるんです。今回はそのうち2枚を。

☆ドラティ指揮 デトロイト交響楽団
 最初に僕が「春の祭典」に触れた一枚。今でもこれがベストだと思っています。ドラティはバレエ音楽の指揮に定評のある指揮者だそうで、この曲を「オケ作品」というより「バレエ音楽」として扱っている印象があります。
☆ディヴィス指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
 一時期、コンセルトヘボウ管にはまった時期がありました。音がすきというか。で、この演奏は僕の好きだった「コンセルトヘボウの音」を見事にぶっ壊してくれました、いい意味で。普段温厚で好かれている人物が、突然切れた、その切れっぷりがまたかっこいい、という感じです.我ながら意味不明の解説ですが(笑)。


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