ぽあろの音楽旅日記
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2001年01月31日(水) |
第11回 恋に禁物のクラシック!? ベルリオーズ「幻想交響曲」 |
タイトルがかっこいいですよね、幻想交響曲。第2楽章のワルツ、そして第4楽章は非常に有名です。曲にストーリーがついているので、ある意味交響曲っぽくないですね。ま、そこらへんの専門的なことは僕もよく知らないので、ほっときましょう(笑)。大まかなストーリーとしては、恋に破れた若者が薬物自殺を試みるが失敗し、薬物の作用で夢を見る、という文字で書くと幻想のかけらもないような(笑)、それは幻覚じゃないかと突っ込みたくなるような(笑)内容になっています。 ですから、第2楽章の有名なワルツも、主人公の幻覚の中で描かれた舞踏会の光景なんですね。いわれてみると、そんな感じもします。何か地に足がついていないような、光景全体がぼやけているような感じでしょうか。そして第4楽章。夢の中で恋人を殺した主人公が刑場へ連れてかれるという、ご存知「断頭台への行進」。タイトルで感じる「うっとり感」を吹っ飛ばしてくれます(笑)。 ストーリーからして、恋に生きる人にとっては禁断、といっていい曲でしょうね。僕がこの曲を聞き始めたきっかけは、高校時代の彼女からのプレゼントだったりします(笑)。その後長続きしなかったのは言うまでもありません(笑)。
☆アバド指揮 シカゴ交響楽団 いつのまにか世界最高峰に上り詰めてしまった(なんて書くと失礼ですが)アバドの、シカゴ時代の代表盤のひとつだと思います。この曲の「背負っているもの」を描ききっている印象。いい意味で「けれん味」がでています。 ☆シャイー指揮 クリーブランド管弦楽団 このCDはレンタルで聴いたものなので、オケはうる覚えです。多分クリーブランド管でした。アバド盤に比べ、すっきりした印象でした。その点で物足りないといえば物足りないのですが、スマートな分この曲のもつ「恐ろしさ」が鋭利に突き刺さってくる感じで、聴いていて震えたことを覚えています。
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