■867号室のぐだぐだコラム■
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 死体を語ろう

確か我が家には3部作全部あったと思うのですが、
どうして3作目から読んでるんだか、忘れました。

面白いです。
とかく、事件が起これば人々の関心は事件のあらましや
犯人に集中するのですが、なにしろ監察医ですから(笑)
上野正彦先生の視線はいつも違う角度から
注がれている訳ですね。

個人的にこの先生の何に惹かれているかといいますと、
「生きた人間の臨床経験がないところ」

…医者って普通病気とか怪我治すもんじゃん?
それがこの先生は死体しか診たこと無いわけです。

「ブラックジャックによろしく」のドラマ内では
妻夫木君が毎回志しと現実と患者の生命の狭間で
悩んでいますが、上野先生は死体しか診ていないんです。
死体一筋30年なんですv

生きている人間の命を守る医者はいっぱいいますけど、
上野先生は「生前の人権」を守る医者なんですね。

しかし対談中イチバン取り上げられたネタが「腹上死」(笑)
不倫その他の奥さん以外の女性、ちゃんとプライバシーも
守ってもらえるし、警察も監察医もちゃんと奥さんには
秘密にしてくれるらしいですよ!
慌てて逃げると警察に追っかけられますから正直にネ!!




では最後に上野先生のお言葉を。

「生きている人間は人を騙すけど死体は人を騙さない」


2003年06月17日(火)
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