■867号室のぐだぐだコラム■
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 ガラスの脳

手塚治原作、中田秀夫監督(リング・女優霊)作品。
小原裕貴・後藤理沙主演。


現代版(と言っても70年代の話だが)『眠れる森の美女』
でも目覚めて終わらないところが手塚治というところか。

飛行機墜落事故で死亡した妊婦から辛うじて
誕生した少女・由美(後藤)は生まれてから
1度も目を覚ますことなく眠りつづけている。
「目をさまして、僕が王子様だよ」
幼い雄一(小原)は病室へ通い、眠る由美にキスを送る。
やがて二人は17歳になり、1万回目のキスがようやく
彼女の目覚めを告げる…。


後藤理沙って笑うと広末涼子に似てるのね。
小原裕貴はヘッタクソです。清清しいくらい。
でも二人とも画的、雰囲気的にはとてもマッチしていました。
つーか小原裕貴好きだったつーの。(過去)
後藤理沙好きだっつーの。(継続)

この映画は『眠れる森の美女』であると同時に
『眠れる森の美女』ではない。
彼女が目を覚ます、1万回目のキスは
「僕は王子様じゃない、君と話したいんだ!」と、
王子様であることを否定して、自分自身の気持ちを
ぶつけるのですよ。それでこそ男だ。
自ら「王子」を名乗れるのはミッチーだけだ。(卒業したけど)
それはさておき。
雄一は相思相愛と思っていた由美にフられたり、
由美のクールなエリート主治医(榎木孝明)は泣き出すし、
雄一は可愛くないクラスメイトとチューする羽目になったり、
看護婦さんがもたいまさこさんだったり、
まぁ、めちゃくちゃ幸せストーリーではありません。

なんだかまとまらなくなってきたので、結論を。
好きです。
病院のセットがすごく素敵です。ハートに直撃です。
見ていてほのぼの、ちょっとうるっときます。
稚拙なカンジがしないでもないですが、それは演技と
登場人物の少なさ故かと。
中田監督の演出もとても素敵だし、私は結構好きですよ。





2003年05月29日(木)
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