彼,『バロン』,『ホテルセンチュリー静岡』


 彼の大変な状況に変わりないが、ちょっとでも時間を作ってくれて、会えれば嬉しい。
私も多忙なので寂しいということもなく。

美味しい中華を食べながらいろいろな話。
これは言わない方がいいかな、と思っていたのだが、私は口が軽い。
高校からの友人に彼氏自慢をしたつもりが「全く理解できない」と言われたことを話してしまう。
「常人には理解できないのね、この愛は」と言ったら彼は笑っていた。

私には友人たちが言う「この先」とか「安定」とか「経済」の充実を重要視すること、それらを男に求めることが理解できない。
と言うより私は「今」と「愛」を強く求める。男にも自分にも。

 その方が実はハードかもしれない。でも彼は私といるとリラックスできるみたいだ。
そうすると「この先」とか「安定」は求めていないのに、「今」が続いていること、「愛」に包まれていることを感じて「安心」を得てしまうのであった。ああ素敵。

 愛で満たされた頭はボーっとなって、静岡の何度か来たことがある道がわからなくなる。
年末の大移動で新幹線は満席、立ちっぱなしで来たがそれもあまり苦にならず。

忘年会で忙しいのに道に迷った私を迎えに来てくれる『バロン』店主の植垣さん。

宮崎学さんの今年のまとめと来年の予定を聞きながら、静岡のお客さんと東京から参加の電脳キツネ目組の人たちと飲む。
「パンツをはいた純一郎」とポスト純一郎と小泉チルドレンについて、など。

「本気でコスプレをやりたい」とmixiに書いていたゴーヤ君に「オタクだったのね!」と言ったら「あれは勢いで書いてしまっただけで、やりません」。
しかしコミケの成果をいろいろ見せられ、「桜井さんも、こういう形で本を出せばいいんじゃないですか?」と提案を受ける。
「はあ、コスプレして?やりたいかも!」
「いや、コミケじゃなくて、手売り」
うーん、それは岡田斗司夫の本だから成立するのでは。などという話。

静岡の弁護士さんが真面目な話をしている間、前を通れなくなったMさんが、テーブルの下を何度も匍匐前進で移動するので笑ってしまう。
Mさんはその後もトイレに立てこもったり、ソファをベッドにして眠ったり。
それでいて辛そうな様子でもないのが可笑しい。

23時過ぎ、先週23日池袋のライヴで会ったAを『バロン』に誘う。
ライヴイベントの時にどうかな、と植垣さんに紹介する。
共通の知り合いのミュージシャンもいたようで、音楽の話いろいろ。

 深夜発の電車で帰る東京組と一緒に『バロン』を出て別れ、Aが『ホテルセンチュリー静岡』まで送ってくれる。

レディースプラン「セレブの休日」は部屋にお花と、フェラガモのバスアメニティ、他チェックアウトの延長など5つの特典があって快適。

帰り道からか、Aのメール

> 静岡の星☆☆☆綺麗ですよ☆おやすみなさい

でカーテンを開けてみる。

うーん、激混み新幹線を除けば、実にセレブ?な休日気分。あははー。幸せ。
2005年12月30日(金)

抱茎亭日乗 / エムサク

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