映画『ロード・オブ・ウォー』,yoshiaki in PLUG,『MILLIBAR』


 今年最後の映画『ロード・オブ・ウォー』が、今年85本見た中で最高かもしれない。
ハリウッド映画は嫌い、とか言って、やっぱりすごいね。
アメリカにも感心する。恥ずべき憎むべき軽蔑すべき国だが、こういう映画を作れる尊敬すべき国だ。
と思っていたらアメリカ資本は1ドルも入っていないことを後で知る。納得。

しかしなんという大作インディペンデント映画だろう。すっげーや。
小泉は『ロード・オブ・ウォー』ではなくて『SAYURI』など見てニヤニヤしているから「パンツをはいた純一郎」なんて言われる。

メジャーな映画は長々予告編上映があるだろうと、10分遅れで劇場に着いたら「本編始まってます」。ありゃりゃ。
本当は入替制で2度見は出来ない映画館だが、潜り込み成功。
予告編上映は5分ぐらいしかなかった。そしてオープニングにやられる。素晴らしい。
これは絶対オープニングから見なくてはいけない映画だ。

実際の武器商人をモデルにしていて、エピソードのほとんどが事実だという。
戦争の現実のバカバカしさと恐ろしさ。それを表現するニコラス・ケイジの顔がいい。

ああ、いい映画だった!

 一度家に帰ってご飯を食べて出かけるつもりだったが、2回目も引き込まれて見続けてしまい、ギリギリに映画館を出て渋谷へ。

バンド『yoshiaki』のライブ会場『PLUG』の場所をメモしてこなかったため、ezwebで検索。出てきた住所辺りを探すが全くわからない。
寒いし空腹だし時間はなくなるし。
電話をしたら事務所とライブハウスの場所は全然違うことが判明。

やっと『PLUG』着。駅からすぐ近くじゃないの。
再入場不可のため『yoshiaki』の出番まで受付の狭いスペースで煙草の煙モウモウの中待つ。辛い。中で前のバンドを見るのはもっと辛い。
ああ、『ロード・オブ・ウォー』の2回目も最後まで見てから来れば良かった。

かなり押して『yoshiaki』が始まる。私は2回目の『yoshiaki』。
男性4人のロックバンドで、歌うのではなく、詩を読む。
演奏と曲はカッコイイ。初めて見た時も思ったが、詩をもっと練った方がいい。

「もうすぐ、一日が、終わる。もうすぐ、一日が、終わる」でグーっと盛り上がって
「そして、明日が、始まる」。ガク。
「そのむこうに、何があるんだろう?」なになに?何があるの?「きっと」なに?「何かがある」ガク。

当り前ではないハッとさせられる言葉とか、彼らの演奏のように重いんだけどスピード感のある言葉を聞かせて欲しい。

 ライブの後は忘年会でそのまま飲める、との話だったが煙草と立ちっぱなしがきついので、メンバーと知り合いに挨拶をして『MILLIBAR』へ。
しかし『MILLIBAR』も煙草の煙モウモウだっだ。

明日の『MILLIBAR』忘年会は参加できないから、今日が今年最後。
空腹でアボカド鮪キムチ丼をバクバク食べて、1杯飲む。

お勘定をしている隣の男性が「財布がない!」と言い出し、ちょっとした騒ぎになる。
結局タクシーに忘れて、運転手と連絡も取れ、一件落着。
年の瀬に悲しいことにならず良かった。
2005年12月29日(木)

抱茎亭日乗 / エムサク

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