テレビ朝日『サンデープロジェクト』,和服限定宴会

 二日酔い。気持ち悪くて何度も起きる。
いつ布団に入ったのか知らないが、母もウンウンいいながら寝ている。

突然母が起き上がって「あら!8時!」と言って、また横向きに寝て足を上げ始めた。
いつもは5時ぐらいに起きて行ってる体操サークルに寝坊して、自主連してるのか?笑った。

「寝過ごしちゃったわ、こんなこと初めて」と母。
「多分お母さんが寝たの、4時ぐらいだよ」
「あらそう?」
母も昨日は相当飲んでいたようだ。

 テレビ朝日『サンデープロジェクト』に宮崎学さんが出演すると聞いていた。
頑張って起きて、お風呂に入って、見る。本日のテーマは「談合」。
「私は毎日のように談合してましたから」と宮崎さん。
「え?!そうなんですか?」と大仰に驚いてみせる女性司会者。

 「浴衣があるから取りに来て泊まれ」と言ってしまった手前か、和服限定宴会に出席する私のために和服探しに奔走する母。
母の浴衣はつんつるてんで駄目だろう、とのこと。いろんな人に電話してくれる。
しかしよく知らない私に着物なんて貸してくれるのか?帯やバッグはどうするんだ?

着物でも浴衣でも甚平でも作務衣でもいい、と言ったら「あ!Hさんなら法被があるんじゃない?」
「おお、そうだね!法被なら簡単でいいや」

期待して待つが「探したけど無かったよ」と塗装工のHさん。
とりあえず見てみよう、ってことで母の浴衣を探すうちに、押入れから絽の着物が出てくる。家紋入り。
「多分お母さん(私の祖母)のよ」と母。
「これは金子(母の旧姓)の家紋なの?」
「知らない。金子だか高橋(祖母の旧姓)だかわからない」

これでいいじゃない!→じゃあ誰かに着せてもらわなくちゃ→Hさん着付けもできるって→嫌だよ!
などと3人でギャアギャアやっているうちにHさんが
「こういうの着てる人はいない」と言い出す。
「変わってていいんじゃないですか?お葬式みたい?」
「うーん。イトーヨーカドーに1万円ぐらいで浴衣セットが売ってるから買ったら?」
「えー、そんなの…」

しかし、このクソ暑いのに絽の着物を着て出掛けるのもしんどい。
気に入る浴衣が無かった時のために黒い羽織だけ持って帰る。
母が浴衣代をくれた。私の遊びのために。昨日の母の涙を思い出し、心が痛む。しかし何も言わない母娘。

 Hさんに昨日のお見合い相手Sさんの電話番号をもらう。SさんとHさんは4時まであのスナックで飲んでいたらしい。

 『池袋西武』、『PARCO』で着物、浴衣を見る。欲しい物が無いし、値段も4万円とか。困った。

 結局、ジョン・ガリアーノの金太郎みたいなビスチェ、黒のショートパンツに借りた家紋入りの羽織って、ガイジンの勘違いジャパネスクみたいな格好。
ひい、どうしよう。でももう時間もないし、出掛ける。
皆は、可愛い浴衣とかちゃんとした着物で来るんだろうなあ。こんなの、いいのかね?冷たい視線を浴びそうだ。

 二日酔いのまま西荻窪のAちゃん宅に着いたのは20時過ぎ。
玄関が開いていて扉に大きな「宴」の筆文字が、通りからも見える。おお。

恐る恐る入って行くと、やはり女の子は皆浴衣で、写真を撮りまくっている。
「すみません、こんな格好で」とAちゃんに謝ると
「うわー!皆、見て!桜井さんやっぱり違うわー!」
え?
「すごーい、討ち入りみたい!かっこいいー!」
え?大丈夫なの?
「おおー、家紋が入ってるよ!回転して!」
そう?クルクルクルクル。

で、みんなの絶賛を浴びる。大評判であった。
調子に乗って羽織をチラッと脱いでみたら「エロい!セクシー!」とまた大騒ぎになって、もう得意顔。
わはははは!ありがとう、お母様、おマスさん(祖母)!

いやー、楽しいね。Aちゃんちのパーティーは。
女子は皆浴衣。男子は浴衣、甚平、法被にねじり鉢巻といろいろ。さらしを撒いてる人までいる。
前回5月4日「緑の日」は70名という驚異の参加人数だったが、「和服限定」のハードルは高く、精鋭が30人ほどか?

会話も楽しいお習字部屋、音楽談義部屋、キャバクラ浴衣祭り部屋。西瓜、南瓜、冬瓜も美味しい。
私は二日酔いのため始めは緑茶、だんだん復活して日本酒、焼酎。いいお酒が揃っているから。

 実は今日は早朝から川原でバーベキューというお誘いもあった。
新座・お見合いファッション→調布・アウトドアルック→西荻窪・和服に対応するのは無理と判断した。
バーベキューは冴島奈緒さんが来るので会いたかったが。

 3時ぐらいに眠くなってベッド。ベランダでタバコを吸ってる人たちのウンコ談義を聞きながら少し寝る。
2005年07月17日(日)

抱茎亭日乗 / エムサク

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