母のケータイ,矢沢永吉『アー・ユー・ハッピー?』,『千尋』

 朝5時、母から電話。この前の月曜日も5時過ぎに電話が来た。
出ると切れる。折り返しかけても繋がらない。嫌がらせかと思った。

昨日は昼に電話があった。
「あら、かけるつもりじゃなかったのに、かかっちゃった」
「あ、そう」
「ちょっ、ちょっと待って!」
着信履歴の見方を教えてくれと言う。
もう!母は2003年9月から今のケータイを使っている。以来何十回も教えている。
朝5時の電話も着信チェックをするつもりでかけてしまったのね。脱力。お母様ったら…。

 尊敬する人矢沢永吉の『アー・ユー・ハッピー?』をやっと読む。
永ちゃんは2001年のお正月にこの本を書き上げた。

「『アー・ユー・ハッピー?』ということばには、たぶん、『アー・ユー・ファイティング?』という意味が、隠れているのかもしれない。」

私は200年末で10年ちょっと働いていた会社を辞めて、多分同じ気分だったんじゃないかと思う。
「金は絶対じゃない」「幸せのレールは別にある」「絶対に幸せになる」「アイム・ハッピー!」

今はちょっと違う。「大事なのは自立だ」と言われたら「スミマセン」な状態。
永ちゃんはスゴイし、カッコイイし、たまらなく面白い。
でも「永ちゃんも頑張ってるから私も頑張ろう」とは思わない。
これが今だけの気分なのか、ずっとそうなのかわからないけれど。

永ちゃんの幸福論と、中島義道の不幸論と、どっちが真実でどっちが好きか、力になるか比べてみたい。

 ゴーヤ君を誘って谷中『千尋』。彼は一昨日も来たらしい。
今日は準備中の札を出して、常連客のみ入れるとか。

「今日はまた何で?」とゴーヤ君に聞かれる。
「もうすぐゴーヤ君のお誕生日だなあって考えてたら、待ちきれなくなったから」
「はあ、そうなんですか」
「それはそれ、これはこれだから」
でゴーヤ君お誕生日企画を練る。

「彼氏できたんですよね。おめでとうございます」とゴーヤ君。アリガトウ。
他いろんな話。
「つまらない話ですね。何でそんな話ばっかりなんですか」とゴーヤ君。スミマセン。
2005年05月28日(土)

抱茎亭日乗 / エムサク

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