ヌエボ・バレエ・エスパニョール 「FLAMENCO DIRECTO」,『おまた』

 昨日ミリバールで書いたギネス君へのメモはグチャグチャだったので、葉書を書く。
しかしギネス君には手紙はあまり効果がないようで、前に書いたカードも反応はいま一つ。

ギネス君のマンションに行ってみたら、エントランスに宅配便用のボックスがあった。
なんだこれに入れればよかったのか。
「ペパーミント水、必要だったら連絡下さい」と書いた葉書を郵便受けに。
これを読む頃には既にツルツルお肌になっているかもしれない、と思いつつ。

 『なすび』の常連Nさんがプロモーションをしている『フラメンコ・フェスティバル・イン・ジャパン2005』は、日本初のフラメンコ・フェスティバルで、今最も注目されているアーティストが来ているらしい。

その公演の1つ『ヌエボ・バレエ・エスパニョール』は初来日で、スパニッシュ・バレエとフラメンコの融合が見られる舞踊団とか。

本当は別に一緒に見たい人がいたのだが都合が合わず、またも母と。

先に着いた母がチケットを引き換えてくれたのだが、母は既に入場している模様。
引換所で「チケットはあちら(もぎり)でお預かりしています」と言われて行ってみるが
「こちらでは1枚も預かっていません」。
何度か引換所ともぎりを往復して聞いてみる。開演時間が迫る。
母のケータイは繋がらず。もう!

痺れを切らせて別のブースの机を覗いてみたら、母の字で私の名前が書かれたチケットがあるではないか。
「預かってるのはもぎりじゃないじゃない!」と引換所に言いに行ったら
「私はもぎりで、と申し上げたんです」
「ああ、じゃあ連れが、預ける場所を間違えたんですね」
「そうです」

まったく!と思って会場に入ると母が手招きしている。
「ちゃんと言われたところに預けといてよ」と会うなり文句を言う私。
「違うの!私もあっちに行け、こっちじゃないって、皆言うことが違って、怒ったのよ」
「そうなの?酷いね。でもそれだったらケータイで教えてよ」
「忘れちゃった」
「全然駄目じゃん!」
などと言っているうちにステージが始まる。

Nさんの言う通り、かなりスタイリッシュで洗練された演出だった。
今まで見たことのないフラメンコ、という感じ。素敵だった。

カーテンコールが鳴り止まず、興が乗ったバンドの人たちが順番にフラメンコのステップで踊り始めた。
客席も皆が盛り上がっているのに、無理矢理幕を下ろして終わらせる「東京国際フォーラム」。
お役所仕事だねえ。
今日のウイルコールのトラブルは主催者と会場、どちらのせいなのかわからないが、客のことを考えてない対応は通じるものがある。

母は、9日の歌舞伎の時と同様、頭を振り振り、激しく咳き込んで、かなり他の鑑賞者の邪魔になっていたと思う。
ダンサーの靴が床を滑る音のみの瞬間とか、全くの無音状態の場面でゲホゲホやってる。
隣の母の友人も心配していた。

終了後「のど飴は持ってないわけ?」と文句を言う。
「飴とか嫌なの」と母。
嫌でもなめろ。うるさいんだよ!と言いたくなる。
「休憩時間にうがいをするとか、対策をしてよ。明日は絶対やめてよね」
責め過ぎ?いや、母は鼻水をすすっている人がいると「すすってないでかみなさい!」と激しく攻撃する。これはお返しだ。

入口にNさん発見。「素晴らしかったです」と公演の感想、お礼と、ウイルコールについてクレーム。

 母と池袋『おまた』。ご馳走になる。母はおまた兄を相手に病気ネタ。
そして私に中古マンション購入を勧める。断る。
5月の予定のない日は2日間だけ、と母。大丈夫か?
そんなにぶっ飛ばしては夏まで持たないのでは。
2005年05月12日(木)

抱茎亭日乗 / エムサク

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