14日追記,映画『コーラス』,留学生文学賞授賞パーティー,『檸檬屋』

 昨日の日記に書き忘れたこと。

 スーパー歌舞伎デートの帰り、大塚の飲み屋『cita』で一人で飲む。
この店は前から少し気になっていたのだが、どんな店かわからなかった。
ご主人は甚平姿、内装はアメリカン、メニューは居酒屋。朝5時まで営業。
入ってみてもよくわからなかったが、近所の人たちが集う店のよう。

 へえ、と思ったのは『駒沢美美粧』の斉藤さんも、ギネス君も、スーパー歌舞伎デートの彼もサーファーなのだった。
私は全く興味なかったけど、本とか映画とかでサーフィンの世界を覘いてみようと思った。

以上追記終わり。以下15日の日記。

 金曜日は女性900円のシネスイッチ銀座で、映画『コーラス』を見る。
文科省が「青少年向き、家族向き」と推奨する映画なだけに、一昨日見た『バッド・エデュケーション』のような性的なエピソードは一つもない。

『ウオーター・ボーイズ』とか『スイング・ガールズ』も同じような話で、こういうのはどこの国でも受けるのだろう。
しかし、『コーラス』のコーラスは本物で、ほとんど素人みたいな役者が映画撮影と同時進行でシンクロやジャズに挑戦しているのとは全く違う。

ソプラノの男の子の美しいこと!声も顔も。
手のつけられない問題児役の少年は本当に更生施設にいたらしい。

映画は素晴らしいのだが、2時間近く立ち見。珍しくヒールが少し高めの靴なのも失敗だった。

 更なる大失敗は留学生文学賞授賞パーティーがある学士会館に行くのに、JR神田駅で降りてしまい1時間も彷徨い歩き、網タイツで足の裏がヒリヒリになる。

学士会館に着いた時が選考委員の宮崎学さんの乾杯タイムで丁度良かったが、立食パーティーなのに立っていられず。

日本語で書いた作品で選ばれた外国人留学生受賞者たちのスピーチが素晴らしい。
彼らの前で「私ももの書き志望です」と言うのはかなり恥ずかしい。

電脳キツネ目組の人に「書いてるのか?」と聞かれる。
「いや、私才能ないです。」
「才能なんてなあ、もともとある奴なんていないんだよ!」
「書きたい衝動もないんです」
「そりゃ駄目じゃん」
情けない。

宮崎さんが私の近くに来て小さな声で話しかける。
「桜井、これ、25年前のスーツ」
「え?」
「痩せたんで入るようになったんだよ。グフフフ」
と言って向こうに行ってしまう宮崎さん。可笑しい。
スーツは全然くたびれてない。多分ものすごくいいものなんだろうと思う。

 留学生文学賞発祥の店でありながら、パーティーで「汚い店」と紹介されていた『檸檬屋新宿』で2次会。
店主の住枝さんも選考委員で、2年ぶりのイベントが無事終わって絶好調で叫んでいた。

 痛い足を引き摺って、ヘトヘトになって帰る。
2005年04月15日(金)

抱茎亭日乗 / エムサク

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