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 朝風呂に入って、朝食を食べて、部屋に戻ってフロントに電話。今日の部屋は空いていない。
荷造りの途中で電話がかかってきて「お部屋がご用意できました」。おお、助かった。
しかし明日は満室だと言う。今日も部屋は移動するので、荷造りはしなければならない。

 私が泊まっている『ホテルシューパロ』には『夕張国際ファンタスティック映画祭2005』のプレスルームがあり、映画の上映会場もある。

 昨夜、みんなが「明日は『隣人13号』を見よう」と言ってたので、私はあまり興味がないけど、シューパロが会場だし、見ることにする。
しかし、上映時間が迫り人がいっぱいになっても、知っている人は一人も現れず。

『隣人13号』は私の嫌いなタイプの映画だろうと思っていた。意外にそれほど嫌ではなかった。
「危険にさらされている子供を捜す親がこんなかよ?」と思う場面はあったが。

イジメっ子の記憶を持つ私にはなかなか怖い物語。久し振りに思い出して嫌な気分になったが、そういう風に人を揺さぶる映画として評価できる。

 高橋玄作品の常連出演者で自身も監督の中田圭さんがイベントをやる『郷愁の丘ミュージアム・シネマのバラード』にバスで行く。

あまりお腹はすいていないが時間が余ったので、喫茶コーナーでビールとミートソース・スパゲティ。

ガラス張りの店内から外を眺めていたら玄さんたちがやってきて、スノーモービルを試乗して楽しんでいた。
元気そうだが皆さん昼まで寝ていたとか。

 中田圭監督作品『剣』は「驚異のハイパー・ソード・アクション」とのことで、私の苦手なSFもの。途中寝てしまう。(スミマセン)

 終了後、玄さんたちと一緒にいらした『CHARON』でギャングの親分役張魔夫さんにご挨拶。お茶をご馳走になる。

 次の中田圭さんの映画上映前に、玄さんの『ポチの告白』の出来たての特報と予告編上映があった。
敬礼をしている警官(菅田俊)の顔のアップ、BGMは「犬のおまわりさん」。笑い声が起こる。
カメラが引くと警官の首にはぶっとい鎖が繋がれている…。予告編もかっこいい!

 映画祭循環バスでシューパロに戻る。一人で『トレモリノス73』を見る。
スペイン人パブロ・ベルへールの初監督作品。出版社営業マンが会社の都合で自分たち夫婦の性生活の映画製作をするはめになり、のドタバタコメディ。エッチで可笑しい話かと思ったら、男の哀愁を感じる、切ない物語ですごくいい。
『トーク・トゥー・ハー』のハビエル・カマラと、妻役のカンデラ・ベーニャの感情表現も大変うまい。
スペイン人監督ではアルモドバルが大好きだが、この監督の色使いも素敵。フィルムを加工して、本当に73年当時の映像を見ているように感じさせる。

 ホテルのレストランは終わっていて、近くの喫茶店『和』で抹茶モンブランと紅茶。美味しい。
店内では、夕張市民ボランティアだろうか、2人の男性が映画祭の問題について議論していた。

 玄さんたちは他の映画を観ているとの事で、一人で『清寿司』。
昨日のウエルカムパーティーでお話をした人たちがいて「あ、メロンちゃんだ!」と言われる。気恥ずかしい、でも嬉しい。

ビール大瓶1本、お刺身、鰊漬で2,000円。玄さんから電話が入ったので朝までやってるテント居酒屋『ふるさと亭』に移動。若者いっぱい。

300円の焼酎お湯割り。ぬるい。ストーブはあるがほとんど学園祭の模擬店みたいなもので、足がつめたーくなる。
「寿司屋に行くか」と玄さん。ネタ切れで、再びカラオケパブ『グレース』。

 昨日も『ラ・バンバ』を歌っていた、『トレモリノス73』の監督パブロ・ベルへール氏がいて、グループの人と話し込んでいた。
「映画見ました。素晴らしかった。大好きです。泣きました」と言ったら喜んでくれた。
玄さんと監督同士のお話は英語で。意気投合していたようだった。

天王洲アイルの会社のFさんが送ってくれた「ほうじ茶チョコレート」を皆に配る。好評。

 眠くなったのでシューパロに戻って寝る。しかし、映画祭来場者数に対する宿泊施設の不足はかなりの問題だ。
なんで私がホテルで、プログラムにもクレジットされている作品の監督・関係者の皆さんが元学校を改築した施設の大部屋なんだ?申し訳なくなる。
2005年02月25日(金)

抱茎亭日乗 / エムサク

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