『ラ・メゾン・ド・カリー・クゥー』,『シューパロ』,『マウントレースイ』,『ヤスジのポルノラマ やっちまえ!!』,『GRACE』

 10時チェックアウト。快晴。雪が眩しい眩しい。日記読者Mさんと約束したお昼まで時間があるので、荷物を預けて夕張行きのバス停をチェックしてから、サングラスを探す。デパートの1階とかにありそうなものだが、どこの店も上層階にあるメガネサロンを案内される。なんか違う感じ。

札幌パルコの入り口では、かわいい男の子がランチのチラシを配っていた。

 待ち合わせ場所に現れたMさんはシックで落ち着いた感じの女性だった。
「何食べます?」と聞かれたのでパルコでもらったチラシの店を提案。
「スープカレーですね。札幌の名物なんです」とMさん。
「そうなんですか?全然知らなかった。そう言えば最近東京のコンビニでスープカレー買いました。すっごい不味くてビックリしたけど。あれは札幌から来たのかな?」
などと話しながら『ラ・メゾン・ド・カリー・クゥー』へ。

かわいい男の子は…いた!「チラシもらったので来ました」と言うと、にっこり笑って「ありがとうございます」。いいねいいね。
「桜井さん、メンクイなんですよね」
「はい、大変。彼、かわいいですよね」
「うんうん」
「Mさんの好みは?」
「私は趣味が悪い、って言われるんですよ」
「外見はこだわらないってことですか?それともそういう人が好きなんですか?」
「そういう人が好きなのかも」
「じゃあ、Mさんもある意味メンクイですよ」
などと他愛もない話や仕事の話、どこから私の日記に?など。

『クゥー』のスープカレーの味は、普通。昨日O君も言ってたが、札幌の料理は量が多い。
スープカレーの器もラーメン丼より二周りぐらいでかい。

会計時、かわいい男の子は「どちらから?東京!わざわざありがとうございます」とまた笑顔。
「あの子、素晴らしい!むちゃくちゃいい子だ!」とMさんに言ったら
「北海道の男の子は素朴なんですよ」。

 再会を約束してMさんと別れ、バスで夕張へ。途中、一段と寒くなる。
スキー場の山が迫った雪景色とはまた違う、ひろーい大地がずーと真っ白なのを見るのも多分初めて。

 15時半過ぎぐらいだったか、映画祭関係者がいっぱいの『ホテルシューパロ』着。ロビーで高橋玄さんチームに遭遇。

 チェックイン後、ホテルの近辺を散歩。スキー場でメルヘンチックだったり、ヨーロッパ風に洒落たところは見たことがあるが、夕張は軒先の氷のキャンドルスタンドとか、いろんな大きさのたくさんの雪だるまとか、いちいちかわいい。センスも悪くない。そして、名作映画の大きな看板があちこちに。一人で歩いていても楽しくなる。

また玄さんチームに出くわす。商店街に映画『CHARON』のポスターを貼って、宣伝に歩いてるみたいだ。お手伝いするべきだったか?と後になって思う。

ホテルに戻ってレストラン『REBECCA』で一人晩御飯。皆さん映画祭の開会式に行ったようで、静かな店内、ロビー。

映画祭のオープニングは『シャーク・テイル』の上映。全く興味ないので、私は参加せず、誰もいないホテルの大浴場へ。さら湯に浸かって、体操しちゃったり。ああ極楽。

 ゆっくり準備をして、夕張『ご近所さん』の白くまさんからの連絡を待つ。
パーティー会場へはタクシー?相乗り?とやってたら白くまさんが迎えに来てくれ、『ホテルマウントレースイ』まで送ってもらう。
「本当に一人出来たんだ」と言われる。

 ウエルカムパーティーは21:30からと聞いていたが、時間前に既に始まっていた。私はお腹いっぱいだったので料理にはほとんど手をつけず、飲む。

本日の衣装、ひびのこづえの蛍光黄色のチューブリボン・スーツは夕張メロンなヘアスタイルととてもよく合っていて、知らない人にも褒められる。

ステージで餅つきをする奥田瑛二、松方弘樹を見たり、『愛を乞う人』『OUT』『レディージョーカー』監督の平山秀幸さんとお話したり、寺島しのぶ出品の着物のオークションに参加してみたり、地元の人ともお話。楽しかった。

 玄さんたちと一緒に映画祭専用バスで『ホテルシューパロ』に戻る。ホテルの入り口に奥田瑛二さんがいたので「餅つきうまいんですね」と話しかけると「そうだろ?こういう感じで…」とやり始めてちょっとビックリ。気さくな方なのね。

パーティー衣装で外を歩いたら死ぬので、着替えてカラオケパブ『GRACE』へ。映画祭関係者大集合という感じ。

 中座して、23:30から市民会館シネサロンにて『ヤスジのポルノラマ やっちまえ!!』という1971年に公開1週間で打ち切りになったカルト映画。私は座れたが立ち見状態。

谷岡ヤスジの漫画が原作なのかと思ったら、アニメだった。くだらないセクハラネタ満載で「やっちまえやっちまえやっちまえやっちまえ」…鼻血ドバー!あらーん!の繰り返しにうんざりしながら、だんだん脱力して、最後は笑ってしまう100分。

 『GRACE』に戻って飲む。玄さんの『地上の星』熱唱はすごかった。皆かわるがわる歌ったりヴィデオ撮影で店内を走り回ったり。

 3時半、ホテルに戻って寝る。
2005年02月24日(木)

抱茎亭日乗 / エムサク

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