誤出勤,映画『血と骨』,宇都宮の餃子屋『ちゃお』

 初出勤なのにバスがなかなか来ない。初日から遅刻をするわけにはいかないのでタクシーで池袋駅。なんとか予定の電車に間に合う。

ビル入り口で受付を済ませて、移転したと教えられたフロアに行くが工事中で誰もいない。
間違ったかと思って引き返したり、いや、確かにこの階のはず、と思ったりしながらフロアの奥まで行ったら小さな部屋があり、面接をした上司がいた。

「おはようございます」と元気に挨拶をしたら「あれー、明日からだよね」
「え?」そうっだったっけ?「今日は引越しで、明日からって言ったんだけどなあ」
「はっ。…来週からって聞いて今日からだと思い込んでました。失礼しました」と言って帰る。

クソ遠いぜ天王洲アイル!くぅー。どっかり落ち込んで画家のY先生にメールをしたら、「アッハッハァ」というタイトルの返信。

> 明日からだって俺のほうが知っていました、火曜日からなんだと。
> 土曜日曜は休めるのかしらん。1日儲かったのか損したのか、さて!?

へ?なんでY先生が知ってるの?と思ったら前のメールに「16日からの仕事が決まりました!」と書いていたではないか。トホホ。

 池袋に戻り、ほとんどしたことがないがシネマ・ロサで初回の『血と骨』を見る。
『なすび』の千秋さんは非常にリアルだと言い、高橋玄さんは全くリアルじゃないと言った。
崔洋一はリアルではないかもと思って見る。

確かに、いかにもセットな長屋だし、豚や魚を切ったりするところも、臭ってきそうな感じがしない。激しい暴力描写は「頑張るたけし」を見せてくれるが、あまり痛そうではないし、金俊平はこんなものではなかったのでは、と思ってしまった。

リアルな在日朝鮮人部落なんて知らないけれど、多分同じ原作者の映画『夜を賭けて』の方がずっとリアルに描けていたのではないかと想像する。

 明日から仕事とはいえ、9月から2ヵ月半遊んでしまい、この先かなり不安。11月のギャラが入るのは1月で、年末年始は相当厳しいと思われる。
外食してる場合じゃないと思ったが、新文芸坐近くの『宇都宮の餃子屋 ちゃお』で餃子6個ランチ。普通。

 文章道場でボツになった『ポピュリズム』をブログにアップして、康夫ちゃんにメール。
返信など来ないと思うが。
2004年11月15日(月)

抱茎亭日乗 / エムサク

My追加