MOODMAN WEDDING PARTY,『ハレルヤ』

 二日酔い。先日『ミリバール』で何年振りかで会ったお友達のDJムードマンa.k.a K君の結婚パーティーがあるのだが、かなりきつい。でも頑張って行く。

恵比寿に移った『LIQUIDROOM』。パーティーは14時からだが、出かけるのが遅くなってしまう。更に電車を大崎まで乗り過ごして引き返す。まだ酔っ払っているのか。15時半、会場着。

男女ともおしゃれな人いっぱい。こういう雰囲気は久し振りだ。
K君は学生時代の友人だが当時の仲間は見当たらず。
ほとんどクラブとファッション業界の人たちなんだろうか?
K君は昼間は広告代理店勤務でDJ活動は会社に内緒と聞いていた。
しかし、こんな大きなパーティーで「あの」ムードマンで、未だに秘密なんだろうか?

パーティーの案内メールをもらった時は「なんだこりゃ」と思ったが、パーティーの司会はまさにこんな感じで絶え間なく喋っていた。ながーいけどご紹介。

「謹啓

そよそよとフロアに吹き入る涼風にのって、エントランスからノー.I.D.で紛れ込ん
で来た、愛らしい紅葉の葉っぱが、眩いカクテルライトを浴びながら赤から紫色へと
頬を染めていきますっっ!!!!!!。ハウス・フリークの皆様、いかがお過ごしでしょう
かっっ???。日頃はVJブースから失礼、フロアにはご無沙汰のみ致しておりま
す!!!!!!!!!!!!!!。
 さて、186日の眠りから覚め、大復活を遂げた不死鳥・恵比須リキッドルームにて、
日曜日の真っ昼間にお送りしております、新生ハウス・オブ・リキッド(以下H.
O.L.)も次回ではや4度目っっっ!!!!!!!!!。
言い換えますと、僕達は、レジデントDJ であるムード君の放つ官能のサウンド・ア
ルマテラピーに、真昼から性感帯を刺激され次回で早くも4度目のピーク・潮吹き・
エクスペリエンスを覚えることとなりますっ っ!!!!!!。ゾクッッッッ!!!!!!!?
ミラーボールの祝福を浴びながら、瞳をくい入るように見詰め合う.....。
喜びに溢れた無邪気な微笑をなげかけ合う男女が、声なき陶酔の瞬間を体感する、そ
んな至 福に充ちた現場が我らがH.O.Lですが、その現場監督たるムード君が、こ
の度、新婦の樋田ユカさんと、文字どおりDEEEEEPなご良縁を得られ、御結婚致しま
したっっっ !!!!!!!!!!!!!!!。
 
 キャン・ユー・フィーーリーーーィィーーット!!!!!!!!!????。

 フォイエルバッハの言葉をサンプリングすると、結婚とは『自我を放棄すればする
ほどに、その愛は偉大になり、真実になる。』つっぅーーーワケDEATHが、これぞ正
しくムードマンのハウスで踊っている、僕達に放たれた言葉だと、この度再度認識す
る所以であります!!!!!!!!!。

"結婚★=ハウス・ミュージック?????"

更にニーチェは『夫婦生活は長い会話である。』と呟きましたが、
これは疑い無く、無心でアフターアワーズに突入するDJのロングセットを意味する言
葉でしょう!!!!!!!!!!!。

"結婚★=ハウス・ミュージック!!!!!!!!!!!!"

そうですっっっ、ハウスミュージックとは結婚のことだったのですっっっっっっっっっ
っっっっっっっっっっっっっっっっ !!!!!!!!!!!!。

そんな一大テーゼを授かった僕達H.O.L.は、今回ハウスの老舗『GODFATHER』の協
力を得ながら、ムード君&樋田ユカさんの「結婚披露宴ウェア・ハウス・パーティー」
と銘打って、お二人のDEEEEEEPリレーションシップ・イン・ダ・ハウス!!!をお祝い
致しますっっっっ!!!!!!!!!。
これはムード君&樋田ユカさんの御結婚と、御健康と、ますますの御発展を、
ベースラインと、四つ打ちと、汗と、ダンスと、シャンパンで、皆様と御一緒にお祈
りするスウィート・ソウルなダンス・パーーリィーーなのですっっっ!!!!!!!!!。
是非、御参加下さいっっっ!!!!!。

 ジャック・ユア・マリィィィィィーーーッッッッジィィィ!!!!!!!!!!!!!!。
 
『H.O.L』『GOD FATHER』/友人代表・宇川直宏」

オシャレな人いっぱいだが大酔っ払いもいっぱい。二日酔いの私はジュース。
DJブースのターンテーブルの上にべろんべろんで全裸の男性。

私は持っていないが、ゲストはそれぞれレコードを持ち寄り、順番にDJブースに入っていろんな曲をかける。
今日帰りに映画『ゴッドファーザー』を見ようと思っていたら、ゴッドファーザーのテーマの日本語カバー曲がかかる。すごくいい。

誰が歌っているのか知ってそうな男性に話しかけてみる。
スイングのイベントをやっているDJアモーレ★ヒロスケさんだった。
イラストも描くそうで、個展のカードをくれる。
ゴッドファーザーのテーマを歌っていたのは尾崎紀世彦だと教えてくれる。

アモーレさんに格好を褒められる。VIKTOR & ROLFのシャツ、やはり買って良かった。

ステージでもいろんな人が演奏やら歌やら。
知らない人たちだけど、と思ってたら、林家ペー・パー子登場。
これはサプライズだったらしく、唖然とするムードマンK君。
ステージから降りて金屏風前の新郎新婦に向かって進むぺー・パー子。
「僕、ペーパーさんの大ファンなんです。会社のデスクに写真飾ってるんです!」とK君。
私はそっちの方に驚く。

最後はK君が人生をレコードにたとえたスピーチ。DJらしい。
「A面最初の曲は両親と一緒だった。今、A面の最後の曲辺り。A面の半分ぐらいからずっと彼女がベースを弾いてた。結婚してB面1曲目は子供が加わります」

引き出物はゴディバのチョコレートと新郎新婦がそれぞれミックス、選曲したCD2枚。素敵だ。

パーティー終了後のイベントにもフリーで入場できるとの話だったが酷く空腹だったので帰る。

 池袋に着いて新文芸坐近くで食べる店を探しているところで、画家のY先生から夕飯のお誘い電話。
「『ゴッドファーザー』見る前にご飯を食べようと思ってたんですが」
「見なくてよろしい」
「はあ。どこでご飯食べるんでしょう?私お腹ぺこぺこなんですけど」
「今府中なんだけどね」
府中って!と思ったが、新宿で会うことになる。

『韓国家庭料理 ハレルヤ』で、プルコギ、キムチ、牛肉とエリンギのチリソース炒めをご馳走になる。美味しい。ビールを飲んだら二日酔いが治った。

Y先生にもひょっとこ写真を見せる。Y先生は一緒に写っている人のことをよく知っているので。
『MARIBAR BBS』の話をしたら「これは載せるべきだね」。
しかし実はY先生はネットの掲示板がどんなものかよくわかっていないらしいが。

他いろいろな話。

 文章道場、毎回5千円はきつい、という声があり高橋玄さんと宮崎学さんに相談。
受講生で「5回で5,000円は随分安いなあ、と思ってたんだよね」と言う人がいて
「なわけないでしょう!文豪宮崎学先生の渾身の指導が!」と叫んだら
玄さんからも
「え???
1回5000円だったのか!
全回で5000円だと思ってた。」
というメールが来てガックリ。リピーターは3,000円に決まる。
2004年10月31日(日)

抱茎亭日乗 / エムサク

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