『揚子江』,喫茶店『カンタベリー』,『なすび』

 昨日診察した医師は女性で、感じは良かったのだが薬は効かないようだ。痛い。

 電脳キツネ目組の人たちと高田馬場の中華料理『揚子江』。お腹パンパン。

話題は「受験と恋愛、どちらが大事か」。「受験の方が大事じゃないですか」と私。
中学生は、中間・期末試験の前、部活が休みになると、あちこちで告白タイム。
そんなことより勉強しろよ、高校に行けば今目の前のチューボーよりずっとステキな相手がいるんだから、と思う。
「そりゃあお前、受験なんかより恋愛だろう」と宮崎学さん。
あれ?じゃあ例えば大きなヤマとか裁判より色恋沙汰ってこと?

映画『MONSTER』のパンフレットに、宮崎さんが文章を書いていると知る。 
「いい映画ですよねえ」と私。
あの映画も「受験より恋愛」映画と言えなくもないが(全然違うか)、だから破滅する。
破滅で終わっても、たった一瞬でも、恋愛が成立しているから映画になるのであって、「受験のストレスから逃れるための恋愛」は勘違いでしかない。
中学生なら可愛いが、大人がやると痛々しく見苦しい。

「桜井は男はできたのか」と宮崎さん。「いえ」と私。「路上ナンパでしょ」とYさん。

そう言えば、昨日病院に向かう山手線の中で、かなりかっこいいオッサンがいた。
黒いタイルのような柄のTシャツにジーンズ、アクセサリーもいろいろしていて、短髪、サブカル系の本をペンで何か書き込みながら読んでいた。
ゲイの編集者かな、という雰囲気。スタイルは良くなかったが、独特のオーラを放っていた。
話しかけたい衝動に駆られたが、果たせず。子宮が痛くて病院へ、という状態でのナンパはさすがに難しい。

「そうか、桜井は男が出来ないか」と宮崎さん。そんなに何回も言わなくても。
しかし宮崎さんは鋭い。何でもお見通しだ。

 喫茶店『カンタベリー』。懸案の「宮崎学 文章道場」について。やっと具体的に動き始める。今月末に開催で話を進める。

 NANIOさんと『なすび』。同世代女性のクライシスについて。
バブルを華やかに楽しく過ごした私たちは皆幸せになりたくて、充実したくて頑張っている。
でも「負け犬」だったり「くたばれ」と言われる専業主婦だったり、状況は厳しい。
「マダム」などと言われ、成功していると見られている人だって、皆危ういバランスで生きている。

「プライド高い女の人って、歳食って状況悪いと凄いプレッシャーかかって壊れやすいのかも」とNANIOさん。
雅子さんだって壊れるんだから、周りが「こわれゆく女」だらけになっても不思議はない。
私もか。

3時から仕事のNANIOさんは先に帰って、24時過ぎまで千秋さんらとお話。
2004年10月05日(火)

抱茎亭日乗 / エムサク

My追加