『なすび』

 前彼にご機嫌伺いの電話。普通にお話、完全友人モード。この人とはこれぐらいが程良い距離ということで。

8月7日に千秋さんから『こぶとり物語−子宮筋腫、私の場合』の感想メールをもらって、その後『なすび』は長期夏休み、千秋さんはオーストラリアを旅していたらしい。
土産話を聞きに『なすび』。

友人のささきもと子さんを誘ったら、明日からの個展の準備で大変なところだったが、駆けつけてくれる。
(ささきもと子展 http://www008.upp.so-net.ne.jp/myhogasa/surmurs/smga.html)
千秋さんもデザイナーだし、『なすび』はアート関係のお客さんも多いので宣伝になって良かったかな。

千秋さんが「こんなのどう?」と、シドニーで買った『Pussy Cats (TASCHEN ICONS)』という画集を見せてくれる。
表紙は猫が淑女の格好をしていて、猫の画集か、擬人化した動物の画集かと思って「こういうの嫌い」。
パラパラとめくってみたらピカソ、ダ・ヴィンチ、エゴンシーレ、北斎など古今東西の巨匠たちの描いた猥褻画を集めたものだった。

「あ、なるほどね」と私。
「どう思う?」と千秋さん。
「いや、こういうのを描きたくて描きたくて、きっと一生懸命描いたんだろうなって」
「日本の女性もさ、こういう風に解放されたほうがいいと思わない?もっと大胆にさ」と常連のIさん。
「えー?日本の男性が解放されてないんですよ。縮こまってるのは男の方」
「何言ってんの、Iさん。真理さんは開放され過ぎてるくらいでしょう」と千秋さん。
「あんまり開放され過ぎてるのもねえ。秘めたる部分がないと」とIさん。
もと子さんと「さっきと言ってること全然違うね」と笑う。まあ、好き放題言ってくれ。

藤原竜也について、長渕剛と矢沢永吉の違いについて、さだまさしについて。
吉永小百合、岸恵子、高橋恵子について。

「私の隣に矢沢永吉を連れて来て、矢沢永吉が『時間よ止まれ』を歌ってくれたら、何でもする」と私。
「矢沢永吉の言うことなら何でも、だろ?」と常連Wさん。
「いや、連れてきてくれた人の言うことをきく」
「ほう」
「歌い終わったらその場で腹切って死んだりして。あはは」
などとくだらない話をして帰る。
2004年08月31日(火)

抱茎亭日乗 / エムサク

My追加