「現代イギリス陶芸作家探訪」脱稿,慶応義塾大学病院,映画『ドッグヴィル』

 「現代イギリス陶芸作家探訪」共著のIさんは私の原稿を1晩で直してくれて、それを私が仕上げて『月刊やきものネット』のYさんに送る。
連載第1回を読んだ人から「ちょっとだけ硬いかも」という感想があったので、「〜である」「〜なのだった」などを言い換えてみた。
『月刊やきものネット』4月号は4月7日頃更新。覗いてみて下さい。

 子宮ガン検診で慶應病院。予約時間は13:50。13:58に受付。
1時間待ってもまだまだかかりそうなので、売店でおにぎりを買って食べたり、トイレに行ったり。
戻ると私より先に予約外の人や14:50受付の人が呼ばれている。
看護婦に聞くと「予約時間は?遅刻しませんでした?」13:58は遅刻扱いなのか?
診察室に看護婦が見に行ってくれた。
「先生がカルテを持っているみたい。もうすぐ呼ばれると思うから待って下さい」。
しかし、なかなか呼ばれない。

同じ看護婦が出てきた。「どうなってるんですか?」と聞くと「予約時間は?」
忘れられたのかよ!もう16:00だよ!
「さっき、先生がカルテ持ってるらしい、って言ってたけど全然呼ばれません」
「あら」とまた診察室に消え、戻ってくると「何回も呼んでたんですって」。
聞いてないよ。前回も、トイレに行ってる間に呼ばれて一番最後に回された。
トイレも行かずに待ってろってことか。
「早く聞いてくれればよかったのに」って、聞いただろうが。
これからトイレに行く前と、戻って来てから、必ず看護婦に聞かなくちゃ。
新しく院内に患者の意見を聞く投書箱が設けられたらしい。早速投書してやろうか。

やっと診察室。「拡大鏡の検査もします」。ああそう、なんだか知らないけど早くして。
診察台へ。今回は麻酔は使わず、痛いの何の。
しかし、麻酔は高いので、前回のように断りも無く使われるよりはいい。
「カーゼを詰めて出血の具合を見ます。15分待って下さい」ってことで診察台を降りる。

外の長椅子に倒れこむ。痛くてちゃんと座れない。
ほとんど横になるような体勢で、「イタタタ…」。泣けてくる。
順番飛ばされて散々待たされて、痛くて痛くて、15分後にまたあの診察台に上るのかと思うと涙がドウドウ。

診察室の中からは医者たちが飲み会の話や店に予約電話をしている声が聞えてくる。
待合室にはもう誰もいない。暫く泣いて15分以上たったと思うのに呼ばれない。
また忘れられてる?と思って看護婦に声をかける。

診察台に2回上がらせられたのは初めてだ。
「カーゼ取ります」と声を掛けられ、まるで手品の、帽子から万国旗が出てくるようにシュルシュルシュル〜、「はい、終わり」。

そして診察室。「拡大鏡の検査って何ですか?初めて聞きますが」
「それは、私がそう呼んでいるだけで、いつもやっている検査です」
そうなの?ガーゼ詰められたりしたことないけど。もう面倒臭いから聞かない。

診察室を出ると、長い産婦人科の廊下には誰もいない。明かりも消えていた。
会計も通常窓口は既に閉まっていて、別の場所に行かされ、ここでも待たされる。
勘弁してくれよ。17時過ぎ、終了。ああ、もうイヤだ。大嫌いだ。

 おかげで宮崎学さんに会って明日の講座の資料を受け取る時間が無くなる。
明朝取りに行かなければならなくなって、遅刻魔の私は緊張で眠れない。

 映画『ドッグヴィル』。評判は聞いていたが、『なすび』のBBSで結末が書かれていたのを読んでしまったのは失敗。衝撃が薄まってしまった。
寝不足で見たのも失敗。舞台が黒くて画面が暗く、ナレーションもブツブツ一本調子な説明が続くので眠ってしまった。

ラース・フォン・トリアーの『ダンサー・イン・ザ・ダーク』は目が腫れるほど泣いたが、
『ドッグヴィル』は泣かなかった。
慶應病院で涙が枯れたのだろうか?
「善良」な村人と、何をされても「前向きに」とか言ってるグレースに怒りを感じていたからかもしれない。
或いは、衝撃は薄くても怒りが解放される、胸のすくラストだったからかもしれない。

 明日の講座の資料をプリントアウト。日記を書いたりしてたら6:00。
2004年03月17日(水)

抱茎亭日乗 / エムサク

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