みずがきそば処,増富の湯,みずがき湖,Y先生宅

 Y先生は朝から暑い中、2時間の町内会草むしりを終えて私たちを迎えに来て下さる。
Y先生お気に入りの須玉町の町営「みずかきそば処」。
太い腕のお婆さんが蕎麦を打っている。
花豆、山菜の漬物も大変美味しい。日曜日で大賑わい。
まだ12時過ぎだというのに釣銭がなくなり、従業員のおばちゃん3人はパニック。

 今日も母は絶好調。私の元彼や彼のお母さんについてY先生にしゃべりまくる。
「真理のもらった慰謝料の額、どう思います?」
って、そんなの私が納得してるんだからいいじゃないか。
「何とも言いようが無い」とY先生。

 続いて日帰り温泉「増富の湯」。大人700円。混んでいる。
お風呂は充実していて気持ち良かった。

看板を頼りにあっちだこっちだと大騒ぎの末、みずがき湖畔の草木染めの店に寄る。
地元では誰も「みずがき湖」とは呼んでいないらしい。「塩川ダム」で通っている。

酒屋とスーパーで買出し。どこでも母はやたらと買い物しまくる。
住枝さん並の買い物ブギに叔父もY先生も呆れ顔。スーパーではスニーカーお買い上げ。

 Y先生宅に着いて母と叔父は一眠り、私とY先生は晩御飯の準備をしてからお散歩。
明野村は本当にいいところだ。Y先生がすっかり気に入っている理由がわかった。
歩きながらY先生が畑になっている野菜や果物、花を解説してくれる。

恋話。Y先生は数回結婚していて、今は独身。60代半ばだが、もっかの恋人は音大生。
私が「やっぱり『お母さんみたい』って言われるのは嫌だなあ」と言ったら
「俺もよく言われるんだなあ、そう。でも嫌がらなくてもいいじゃない」。
そうだろうか?私も60歳になったら「お母さんみたい」でもいいかもしれないが。

 今晩のメニューはナスのゼリー寄せ、特製キムチ鍋。
学生時代にY先生が作ってくれた常夜鍋を思い出す。
インゲンと豚の炒め物はY先生お疲れのため省略。それでもお腹いっぱい。
ワイン、日本酒ぐいぐい。

 母のマシンガントークは続く。「いそがしい、いそがしい」とY先生は笑っているが。
「東京へ来る時はうちへ寄って下さい」とか「どこそこへ連れて行ってください」とか
盛んに言ってるけど絶対イヤだろうな。

宿に戻って母が風呂に行ってる間に眠り込んでしまい、
従業員にマスターキーで開けさせる騒ぎになってしまった。
母にギャーギャー言われながらも服のまま寝る。
2002年08月04日(日)

抱茎亭日乗 / エムサク

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