セルフライナーノーツ。

2004年11月25日(木) 社長イジメのススメ。(※ネタバレあり)


ギター侍って、そんなに面白いですかね?(;・∀・)
正直私には、ダ○ディ坂野と同じ程度としか思えないんだけど…(汗)
あれだけ品つくったり妙な歌歌ったり、前置き長い割にオチがなさすぎだヨ!
(そんな、フツーに誰でも語ってるようなことを得意満面にキメられても…(汗))
一般ヲタクの方がよほど、ツッコミ鋭いよなぁ…(笑)



指輪部屋underにRPS藻豆を1本、UPしました。
書きかけのアラボロがどうにも進まないので(つーても半分くらいは書いてるのですが)、息抜き代わり(?)に。( *´∀`)
若豆さんと若藻さんは出逢っても上手くいかなかっただろうなぁ…って、話。(ぇ?)
基本的にあの人達ってお互い、本来なら自分の関心のないカテゴリーにいる同士のような気がするのですよ……(^-^;
あの年齢になって、あのロングスパンの作品で出逢って、だからこそ今の関係が築けたんだろうな、と思います。あ、妄想だけの話じゃなくて、ね。(笑)
人生って経験だの何だのより、タイミングで変わるものだよなと思う、ホントに。




さてさて、『レディ・ジョーカー』試写、観て参りましたよ。
原作未読ですので、それほど細かくは語れませんが……以下、ネタバレの可能性もありますのでご注意下さい☆
(でも、原作知ってる人にはネタバレも何もない話よね?そもそも、事件の犯人は最初から明かされてる訳だし…(^-^;)





原作は、社会派文学の旗手・高村薫が描く圧倒的サスペンス巨編。
つーことですが。
2時間1分、おそらくはかなりのエピソードを削ったのでしょう、あっさりきっちり纏まっていたとは思う。
原作派から見れば削って欲しくない設定も多々あったんだろうけど、それを言い出したらどこぞの長尺映画みたいになっちゃうだけだしね…(^-^;
キャラに思い入れがない分、全員が薄味に感じたのは否めないけれど、相互関係さえちゃんと示してくれていれば観客的にはOKなのです。



人間関係、事件の繋がり、時代背景なんかもそつなく匂わせて、主要キャストもほぼ均等にバランスよく映り、妙な感動盛り上げシーンもない。
とにかく泣かせようと必死だった某『半落ち』なんかのあざとさに較べると、随分後味のいい映画だと思いました。
平山監督らしい、ちょっと乾いた雰囲気もいい。
……ただそれは基本的に、テンション抑えめ、味付けあっさり、カタルシスより尾を引く無常感とかが好きな私の好みにたまたま合ってた、ってだけで(笑)
ひとつの映画作品、特にサスペンスとしてはもう少し印象的な見せ場をつくるべきだったんじゃないかなと思うのです。


この映画の根底にあるテーマのひとつとして、ただ、流れ流されてゆくだけの人間の姿というものがあり、それがあの淡々としたラストシーンに重なってゆくのだとしても。
そこに至る前のクライマックスは必ず必要で、そこだけはもっと演技をタメるなり演出や音楽なりで魅せるべきだった。
恐らくは、モニカ(笑)がナイフが出したあたりがそれに当たるんだろうけど……
あまりにもあっさりと事態がスルーされちゃって、いや、この後まだまだどんでん返しが?!と身構えてたら、そのままゆるゆるとエンディングへ収束。(汗)
全体に流れる重たい雰囲気(でも湿ってはいない)なんかはとても良かったと思うだけに、なんかモヤモヤとした歯がゆさが残るのです。
平山監督、『愛を乞うひと』では充分エモーショナルだったように思うのになぁ…。


スクリーンの前、2時間もの間ひとの意識を惹きつけておくには、テンポの緩急が肝要だ。某ヴァン・ヘ○シングみたいに急!・急!・急!(笑)みたいなのも集中できなくなってダレるし、この映画みたいに緩・緩・緩…あれ?(汗)で流れていってしまうのも、すごくすごーく勿体ない(;^_^A



それと、物井清三と肉親達の歴史、それと半田というキャラの背景をもっと描くべきだったんじゃないかなぁ。あと30分延ばしてもいいから…(ぇ!Σ(゚д゚;))
物井清三は事件の要である筈なのに、まるで巻き込まれた他人のようにしか見えない。演じる渡氏のせいもあるだろうけど、培ってきた恨み辛みはもう浄化してしまった人間のようにお綺麗なのです。悪く言えばイイコちゃん、なのだひとりだけ。
(渡哲也ってホントに、何演じても渡哲也以外の何者でもない(汗)役者としてそれは正直いかがなものか…(-_-;))


モニカ演じる半田刑事は、うっすらヤサぐれた雰囲気と紗に構えた視線が嫌いではなかったんだけど、”結局、このひと何がしたかったんだろう…”。(汗)
内面に複雑なものを抱えたキャラなのであろうと、一応は推測しましたが、そのへんをもう少しはっきり匂わせる必要があったのでは?
それにしても皆、競馬場でよくまあベラベラ喋ってるよね……意外とまわりは聞いてるもんだよ?(←元コンパニオンだった身としては…(笑))


拾いモノだったな〜vと思ったのは合田役の徳重氏!
かの”弟”TVシリーズは見ていなかったので、演技してるとこ観るのは初めてだったんですが…いいじゃんいいじゃん、昨今の若手にはいないタイプだよね?!
男っぽくて精悍なマスク、背は高いし声もいい(声フェチですv)、カツゼツも悪くない(最近の若手って、ラリルレロ言えない輩ばっかだよね…(汗))し、何よりリキみすぎてないのがいい!(>ω<)
俄然応援する気になってきたよ〜vvv
若干キャラの被る某坂○ほどオツム弱くはなさそうだし(笑)、いいカンジに年取れそうな人だな、と思います*(´∀`)*



とか何とか色々書いてはきたものの…一番の見所はズバリ、これ!!
城山社長こと、長塚京○氏の受っぷりです!!(>ω<)
不審な男にテープを渡され、車のなかで不安気な面もちといい、社長室や自宅でもの想いに沈むその丸まった背中といい!
重責にひとりでぴるぴる震える姿は、まるで白の塔の執政兄上を彷彿とさせます!(ぇ…?)もちろんお約束の、目隠し監禁プレイもあり!!(笑)
社長イジメのクライマックスとしましては、ワタクシ、役員会のシーンを激しく推薦致します……指輪で言えば裂け谷の指輪会議、踊るで言うところの査問委員会!
会議室で集中攻撃、いたぶられる羞恥プレイ!フェチにはもうたまりません!!(;´Д`)ハァハァ(笑)
だまされたと思って、さあ、あなたも映画館へ!!!(ぇ…?)
…や、私も、正直はじめて長塚氏をいたいけだなんて思ったよ!(笑)




ところで、菅野のやった役はどうして”娘”じゃダメだったんだろう?
娘役だと、社長が直接結婚問題に関わってくるからなんだろうけど……でも、姪の為に、叔父がひとりであそこまで必死になるもんかなぁ?私の情が稀薄なだけなのかしら(汗)
そのうち、ゆっくり原作読んでみよう……(;^_^A

















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