セルフライナーノーツ。

2004年01月22日(木) 爆弾寒波で『ああ無情』。


部屋の中で履こうと思って、5本指の靴下を買いました。……が。
は…履きにくい〜!!!(;>ω<)
外反母趾気味だからなんだろうけど、どうしても指が2本くらいすぐ同じ穴に入ってしまう…寒いのにイライラ!(笑)
や、でも履いてしまえば快適ですが(笑)



昨晩から記録的な爆弾寒波。昨日から雪は降り続けていたので、朝起きて一面真っ白な銀世界を見てもそう驚きはしなかったのですが…
蛇口を捻ってビックリ!お湯が…お湯が出ないよぅ〜!(;>ω<)/(水はちゃんと出るんだけど)
独り暮らしを始めて以来、こんな目にあったのは初めてです… 夜じゃなくてよかった!


台風には強い九州ですが、雪となるともう大変。交通機関の乱れは勿論、チェーン持ってない車も多いし運転慣れてないし、靴だって雪使用じゃないし(笑)
水分の多い雪なので積もってもすぐ溶けて、半端なところで凍るのです。危ない!
こんな日は通勤がとことんイヤになる筈なのですが、ちょうどこの日私は有休を取っていたのでした。ラッキー!ヽ(>▽<)ノ
…でも、ないんだなコレが(-_-;)
本日は待ちに待った博多座でのレ・ミゼラブル観劇デーだったのです…
よりによって大雪かよ!Σ(゚д゚|||;) (しかし数ヶ月前のチケ発売日にそんなことがわかろう筈もない…)
夕方6時の開演に合わせ、かなり早めに家を出ることにしました。


最寄りのJR駅まで普段ならバスを使うのですが、今日はモノレールで。(バス停まで徒歩2分、モノレール駅まで徒歩4分)
車道の混乱降りをよそにモノレールは全くの通常運行。意外に雪に強いんだね(笑)
駅についたのが1時。そして、ホームを確認しようと見上げた電光掲示板に並ぶ列車案内はなんとまだ10時台!
もはや特急が特急でないとかそれ以前に、どの電車がどのホームにいつ入るのか誰にもわからないのだ!(笑)
尋ねられた係員が一生懸命に到着予定の列車を説明しているのだが、言ってる側から別の列車が別のホームに入ったり、掲示板とアナウンスが全然一致してなかったり、1台到着するたんびに別のホームから一斉に民族大移動が起こったりして…
もう、みんなすっかり諦めの境地に入ってたけど(笑)
滅多にない光景なので、けっこう面白く眺めて時間を潰してました。や、これが出張先だったりしたらとても面白がってはいられないんだけどね(-_-;)


一体何時出発予定の便だったのかもはやわからない列車に乗り込み、途中で友達と落ち合えそうになったので隣の席を確保して数駅過ぎる。
N嬢の乗ってくる駅に到着。どの車両にいるかわかるかなぁ…とキョロキョロしていたところ、”すみません、ここいいですか?”の声が。20歳になるかならないかくらいの男のコ。
ごめんなさい、連れが来るんです…と言ってるところへN嬢が登場。彼はそうですか、と頷いて斜め向こうの席に。
大雪の中よく同じ列車に乗れたよね〜とN嬢としみじみ語っていたところ、件の彼が何か読み始めたのが目に入る。漫画か、試験前のテキストとかかなぁ…と思いきや。
B6くらいの小冊子で、何やら黒い●や白い○がいっぱい並んでて……や、これは、もしや!!
つ、詰碁集?!Σ(゚д゚;)
私、外で詰碁集読んでる人、初めて見たよ〜!!(喜)しかも、(美形ではないが)ほどよくかわゆい男のコですよ?ちょっと服装も和谷タンぽかったのですよ?(迷彩ではなかったが(笑))
思わず、隣のN嬢をつついて2人で悶えてしまいました…(笑)
この駅、大学が側にあるから大学生かなぁ…囲碁部?それとも、日本棋院の支部にいるんだろうか。
どっちにしろ、この年代で外でまで詰め碁集読んでるってことは、碁打ちさんなんだよね!
ぁあ、先にわかってればN嬢を遠くに座らせて(酷!)お姉さんは隣で寝掘り歯掘り話を聞きたかったよ…(笑)


目的地・博多座には余裕を持って到着。
バーゲンの名残をひやかしたり新しく出来たチョコレートショップを覗いたり。
早めの夕食には鰻の白焼丼を食べました。美味〜v鰻は蒲焼きより白焼きが好きなんだけど(甘い料理はそんなに好きじゃないので)、白焼丼は初めて見た!さすがは専門店。
お腹が一杯になったところで劇場へ。雪は止んでましたが寒風吹きすさぶ中、健気な入り待ちさんの姿もちらほら…。山口氏は開演ギリギリに入るって言うもんなぁ…。
や、天気よければ私も岡田氏待ちしたかったんだけどさ(笑)



本日のお題目は余りにも有名な『レ・ミゼラブル』。でも、ミュージカルでは初見なのです。しかも私、子供の頃に児童文学で読んだっきりのような…ストーリィはもう朧気。
しかしミュージカルファンではなく独自にレミゼファンを作る、と言われているほどの作品なので、下準備も何もせずに臨みました。
本日のキャストは ジャン・バルジャン:山口裕一郎,ジャベール:岡幸二郎,ファンテーヌ:高橋由美子,マリウス:岡田浩暉,テナ妻:森公美子,他(笑)
以前『エリザベート』で逃した山口氏のナマ歌をどうしても聴きたかったのと歌ジャベと言われる岡さんのテノール(しかもルックスも◎!)と、最年長なのに一番愛くるしいと評判の岡田マリウス目当てvしかもN嬢の希望の森嬢出演を組み合わせるともうこの日のソワレがベストメンバーだったのです…
山口氏出演日は流石の知名度で倍率高いのですが、この日はN嬢が裏技を駆使してくれてなかなか良い席で観ることができましたv
N嬢は高島兄ジャベを観たがっていたのだが…ごめんよ(笑)”めざまし”であの声を聴いてから、どうしても岡ジャベが観たかったんだよ…!
しかしこれが実に、大正解だったのでした( *´∀`)



冒頭の牢獄シーンから3時間の長丁場、めまぐるしいスピードで話が展開。かの有名な銀の燭台シーンもあっという間に過ぎ去って、え、これだけ?ってなカンジ(笑)
考えてみれば、脱獄したジャン・バルジャンがやがて富と名声を得て、孤児となったコゼットを引き取り、やがて成長したコゼットが恋をして嫁ぐまでの逃亡と革命の数十年の物語な訳なので無理もないけど。
記憶に残っている”ああ無情”のヒーローめいたジャン・バルジャン像は前半部分に集約されていて、後半は次第に若い世代に座を譲り、後ろから穏やかに見守っている姿が印象的でした。
そのせいかな?初見の山口バルの歌はもう、もちろん言うこと無しの素晴らしいものだったのですが…インパクトでは岡ジャベが強かったような。
(私は特に山口氏のファンでもないんだけど、以前、何かのCMで流れてた彼の歌に思わず振り返って以来、声の面ではやはり特別なモノを感じているのです。
普通に上手い歌でも、多分聞き流しそうなタイミングだったんだけど…その時は”何だこの声は?!”って振り返らずにはいられなかった(笑)ファンの人には今更でしょうが。)
(前回Wキャストの『エリザベート』では、元々ファンだった内野トート@宗方仁(笑)を観劇したのだけど、正直…ミュージカルは演技より歌を重視して欲しいと改めて思わされたので(笑))
しかし今回は、ジャベとの対決シーン以外では、どちらかと言えば一歩引いた暖かみのある歌い方で、耳に優しい印象でした。確かに、悲壮感や苦悩は余り感じられなかったなぁ…。
一方のジャベールは、法の正義を信じ執拗にバルジャンを追い続け、彼と関わり合ううちに真実が何かを見失い、混乱のうちに河に身を投げる悲劇のヒロイ…じゃなくて、堅物の警視さん。
端正なマスクと、背中に尺でも入ってるかのような美しい立ち姿の岡ジャベ、甘くて艶っぽいテノール。ダメだなぁ、元々こういう不器用で頑固で脆いタイプに弱いのよ……腐女子の心を鷲掴み!(笑)
演出上ではジャベの自殺シーンはちょっとわかりにくかったのではないかと思うけど、それまでの岡氏の独唱”STARS”で十二分にその苦悩は伝わっていたのでした…
しかし、この話もかなり同人萌え出来そうな設定だよな……愛と憎しみは裏返し?(笑)
お目当て岡田マリウスも、恋に落ちる姿がホントにかわいく、テナ妻森嬢は(歌は勿論)あの爆乳とゼツミョウの笑いの間で、会場を湧かせてくれました…!( *´∀`)


今回の『レミゼ』で思ったのは…演出と、そして何より曲がイイ!ってこと。『エリザ』はダンスとか振り付けはよかったんだけど…歌(と詩)が妙!(ファンの人ごめんなさい(-_-;))
”私だけに”とか名曲もあるけど…おかげであんまりどっぷりハマれないんだよな(汗)
とか言いつつ10月のエリザ再々演にはきっとまた通ってしまうんだろうけど…。
次は山口トートと内野トート、Wで拝んでみたいと希望中。はぁ…金貯めなきゃ(-_-;)だって博多座S席15750円…(笑)





とりあえず、次の週末は市村氏の『リチャード三世』です。今度は近場だけど……もう雪、降って欲しくないなぁ(;・∀・)









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