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■ 2007年04月22日(日) 古代出雲歴史博物館 <画像あり>
天気は良くないけれど、朝8時に家を出て、出雲へ向かいました。
お昼少し前に出雲着。まずは腹拵えです。今日は出雲大社近く、神迎えの道沿いにある「荒木屋」さんに行きました。 創業約220年とかいう老舗。店内には川端康成とか美空ひばりなんかの色紙が飾られてます。何故か江原啓之の色紙も・・・浮いてる・・・浮いてるよ・・・。 お蕎麦は美味しかったけど、私は献上そば羽根屋の方が好きです。mixiの出雲大社コミュで凄く評判良かったので来たんだけどな。出雲大社の傍で食べたければ此処、って感じかしら。 あと相席前提な感じのテーブル設定がちょっと嫌。相席、嫌いなので。今日も後からやって来て相席になった中年男女(多分夫婦)が、メニューは自分たちの蕎麦の下に敷きっぱなしだわ、店員が持ってきたお茶の入った大きな急須を独り占めならぬ二人占めしてるわで不快になりました。いい大人が何でそれくらい気を遣えないかな。つーかマナーでしょ。
店を出ると雨が上がっていたので、その間に出雲大社に参拝。 雨上がりの参道や境内は緑の匂い。水分をたっぷり含んだ空気が、とても濃かったです。やっぱりいいなぁ、出雲大社。神楽殿の前では花嫁さんを2人見ました。最近はみんな茶髪のカツラなんですね。私は洋装だったけど、もし和装で挙式するなら絶対茶髪はイヤ。だって変だもん。真っ黒な髪でやりたいです。
出雲大社の東隣に先日オープンしたのが、島根県立古代出雲歴史博物館です。ただの(しかも雨で統一地方選やってる)日曜なのに、駐車場は結構いっぱい。盛況じゃないですか。
チケットは昨日前売り券を買ったので、そのまま展示室へ。半券を提示すれば再入場可能なようです。 チケットを提示して中央ロビーに入ると、その中央のケースに収められているのが、この館の(恐らく)メインの展示物「出雲大社境内遺跡出土の宇豆柱」です。フラッシュ焚かなければ撮影可の表示が出てるので、撮影。出雲大社境内に柱の実物大模型が置いてありますが、これが本物かー。1248年に造営された本殿の柱である可能性が高いそうです。
>>展示ケースへの写り込みが激しいですが。
柱を全方位から堪能して、常設展示へ。常設展は、「出雲大社」「出雲国風土記」「青銅器」の3つのテーマから、島根の古代文化を紹介しています。石見は何処行った、というツッコミもテーマ設定から聞こえてきそうですが、それは博物館の名称を決める時点から「島根は出雲だけじゃない」とかいうような声があったそうでw
最初の展示室が「出雲大社」。楽しみですね、ワクワクしますね。 が、展示室に入ってすぐ、物凄く気分悪くなりました。 何 で 博 物 館 の 中 を ガ キ が 駆 け 回 っ て ん の ? しかも奇声を上げて。しかも1人じゃない。2、3歳くらいのガキから小学校低学年くらいのまで5人くらい。まだ展示室入ってすぐの所ですよ? 親はいきなり放し飼いにしてるワケ? その展示室のビデオコーナーのようなところでは、父親と思しき男に抱かれた赤ん坊が泣き叫んでます。なのに親はロクにあやすこともせず、勿論展示室を出ることもしない。すぐ傍には他にもビデオを観ている人がいるのに、て言うか、展示室中に泣き声響き渡ってますけど? そして展示室内にいるスタッフもボランティアスタッフも一切注意しない。それどころか、スタッフ同士でお喋りしてたりする始末。ボランティアの方は年配の男性ですよ。何やってんの一体? もう少しでキレるところでしたね。展示解説読んだって、ガキの叫び声や泣き声で気が散って、全然頭に入りません。ガキが傍に来た時、思いっきり睨み付けましたよ。バカ親は白い目で見ておきました。
はっきり申し上げますよ。
他の人に迷惑だから未就学児を連れて ガキ対象でない博物館や美術館に来るな! 敢えて口汚く本音を述べれば、「場違いなんだよ帰れ!!」。 ホントすごい迷惑なんです。どうせ親のエゴでしょ? 親が見たいから来てんでしょ? なら預けてきてよ。預けられないなら我慢してよ。展示されてる物が何なのかさっぱり理解できない子供連れてきたって、子供も退屈だし、「小さいうちから本物の芸術に触れさせたい」とか意味ないですよ? どーせ覚えちゃいませんから。 連れてくるなら、公共の場所で大声を出したり泣いたり走ったりしないようにきちんと躾けてからにして下さい。それで子供から目を離さず、手も放さないで下さい。 躾も出来てない、親の責任も果たしてない、そんな親が多すぎですよ。御陰様で私の子供嫌いは加速する一方。子連れなんか消えていなくなればいいのにって本気で思うほどです。全部あなた方子連れの所為ですよ? 自業自得ですからね。 「子供だからしょうがない」? だから子供は連れてくんなって言ってんだよ。「子供だからしょうがない」は迷惑かけられた側が言う言葉であって、迷惑かけた側が言う言葉じゃないですよ。それは責任の放棄です。いい加減にして下さい。 からっぽのベビーカー(中身は他の人が抱いてた)を畳みもせずに展示ケースの前に置いて見てるバカ親もいましたよ。それ凄く邪魔なんですけど? からっぽなら展示室内に持ち込まないでいただける? て言うか入場料も払ってないクセに人間様以上に場所取る物なんか、からっぽじゃなくても持ち込むな。車椅子とはワケが違う。 もうホント大っ嫌い。子供と子連れ。
閑話休題。 展示自体はとても見応えのある物が多かったです。展示の仕方にはまだまだ改善の余地がありまくりだと思いましたが(一応学芸員の資格持ってますから)、展示物には満足です。でも折角の展示物が勿体ない展示のされ方だな、と思う点があったのも事実で。特に神庭荒神谷遺跡や加茂岩倉遺跡から出土した有り得ない数の銅剣や銅鉾、銅鐸の展示はもうちょっと親切でもいいのでは。あれじゃ「いっぱい並んでるだけ」と大差ないよ。
常設展を見るだけでも1時間以上かかりました。時間は2時半。喉が渇いたので一度展示室を出て、2階のカフェでお茶しました。アイスティーで喉を潤して、再度展示室へ。今度は「開館記念特別展 神々の至宝―祈りのこころと美のかたち―」です。 階段を下りていると、展示室の前、団体受付の所におじさんおばさんの集団が! あれより先に入らないと、混雑の中での見学になってしまう! 慌てて走って再入場しました。あー良かった、先に入れた。
特別展は 「神宿る島 宗像大社沖ノ島 古代祭祀と神宝の源流」 「熊野速玉大社の神像と神宝 顕れた神々の姿と麗しき装い」 「春日大社の舞楽 雅なるもう一つの神宝」 「祇園 八坂神社の神宝 神々への華麗なる捧げもの」 「伊勢神宮の遷宮と神宝 「こころ」と「たくみ」の継承」 「島根の神宝 神々の国の至宝」 の6つに分かれた展示構成になっています。「出品総数約1100点、国宝・重要文化財約630点、史上最大規模の「神宝」「装束」が、神々の国「出雲」に集います」という売り文句です。勿論、期間中に展示替えがあるから、1100点も展示されてないですけどね。
熊野の神像・熊野速玉大神坐像(国宝)、やっぱりいいですね。力強さを感じる像です。あとは伊勢神宮。大半が近代のものなんですが、凄い。昔ながらの材料で、昔ながらの作り方でしつらえた、神宮の神々に捧げる御衣や御太刀、その他諸々。何つー豪華さでしょう。これを遷宮のたんびに新しく作り直してるんですから、遷宮って1回やるごとに一体いくらかかるんでしょうね? いや、実に見応えがありました。最後に情報交流室でご意見箱に蕩々と書いた意見を投じ、博物館を後にしました。
外は大雨。でもまだ帰りません。時間は4時過ぎ。ちょっと、というかかなり早いけど、やっぱり食べずには帰れませんよ。献上そば羽根屋! 目指すは本店です。
とても中途半端な時間なので、店内にお客さんはいませんでした。店員さんに確認すると、石臼挽き割子がまだあるとのこと。ラッキィー♪ というワケで石臼挽き割子を4枚頼みました。今日1日で、というか5時間の間に割子8枚。食べ過ぎだけどいいんです。昼食と夕食だもん。
やっぱり羽根屋の石臼挽き割子が一番美味しいなぁ。普通の割子も美味しいけどね。
それからまっすぐ、のんびりと帰路に就きました。 蕎麦をたらふく食べたので、夜中になってもお腹は空きません。麺類って腹持ち悪いはずなんだけどね。やっぱり食べ過ぎ?(でも美味しいんだもん)
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・過去の「今日」。
2006年04月22日(土) 納得いかないハンバーグ 2004年04月22日(木) 「空海と高野山」展にて思ふ <画像あり> 2003年04月22日(火) 苺と乙女
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