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■ 2005年08月12日(金) 空を見上げて <画像あり>
 >>fly into the sky
生まれて初めて口にした単語が「ふうせん」だったという私。空を飛ぶもの、宙に浮かぶものに惹かれてやまない(但し虫以外)。風船でも飛行機でもシャボン玉でもトンビでもいい。もし耳に異常さえなければ、自ら(ハングライダーとか何かで)空を飛ぶことを試みたのではないか、と本気で思うほど、私の中で空への憧憬は大きい。
飛行機やヘリの音がすれば、その姿を追い求める。
20年前、まだ10歳にも満たなかったあの日のことは、正直余り記憶にない。ただあの夜から連日続いた「御巣鷹の尾根」からの報道――木々が焼け落ち、ジャンボ機の破片が散らばり、その中で生存者がいたこと――は、時間軸とは少々外れた状態で覚えている。
その後、私が初めて飛行機に乗るまでには8年ほどの時がかかるのだけど、飛行機に搭乗するに際し、不思議と恐怖はなかった。 何度航空力学について聞いても、何で鉄の塊が空を飛ぶのか、膝を打つほど納得は出来ない。圧力の差とか空気抵抗とか推進力とか、話を聞けばそんなもんか、と思うし、自分なりに曖昧ながら説明出来るけれど、恐怖を感じない理由は別のところにある。
私が見上げたたくさんの飛行機やヘリコプターや飛行船は、1機たりとも落ちてはこなかった。
だからきっと、大丈夫。
でも実際には不幸にも落ちる飛行機もあって、大丈夫と思うことに根拠なんかないんだけど、でも乗ってしまったら、もう覚悟を決めるしかないんだって知ってる。
今日も、明日も、明後日も。ずーっとずーっと未来まで。 誰かが見上げただろう飛行機が、落ちることがありませんように。
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・過去の「今日」。
2004年08月12日(木) 光が?
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