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■ 2005年03月19日(土) 三河・遠江参拝紀行 <画像あり>
朝9時に名古屋を発ち、東名高速で一路豊川へ。途中、高速と名鉄が平行して走るので、昨日見た景色を眺めつつ移動です。昨日参拝した豊川稲荷のもう少し奥に、三河国一宮・砥鹿神社があります。本宮山の山頂にある奥宮まで行きたかったので、車での参拝となりました。
まずは里宮へ。「里宮」の名に相応しく、広々とした境内が印象的でした。一宮という社格の所為なのか、それとも他の理由があるのか、やけに初宮参りの家族連れが多く参拝していました。こういうのって、お父さんお母さんよりおじいちゃんおばあちゃんのが張り切っちゃうんだろうなぁ、というのが傍目で見ていても良く判ります。母ではなく祖母が抱いて参拝、という習俗があるのは知ってますが。
続いて奥宮へ。本宮山スカイラインという有料道路を通って山頂駐車場まで行き、そこから少し歩きます。めっちゃ山登りだったらどうしようと思ってたんですが、そんなことはありませんでした(ほっ)。 途中、休憩所の前に大きな釜がありました。「平成九年度 大福釜」と書いてあるので、平成9年の粥占祭に用いた釜なんだろうか。さらに行くと富士山の遙拝所があり、良い天気だったので山並みの向こうに白い富士の頂が望めました。有料道路の途中からは、日本アルプスの山並みも綺麗に見えました。往復で800円ちょっととやや高い気もするんですが、天気が良ければそれなりに楽しめる道です。 奥宮の社殿は、まだ建て替えてから時期が浅いのか、黄金色に輝いてました。ここまで徒歩で登ることも出来るので、完全にハイキング装備の参拝客もぱらぱらと訪れます。キンと張りつめた空気が、神の山って感じ。 ・・・なんて呑気に思っていたら、気温3℃でしたΣ( ̄∇ ̄;) た、確かに目の前の手水鉢に分厚い氷が張っている(−−) 下界と同じ格好でふらふらしてる場合じゃなかったのかしらー。
左が里宮、真ん中が奥宮の社殿、左が氷の張った手水鉢。 続いて遠江国一宮のひとつ・小國神社を目指して静岡県へ。途中、三ヶ日で浜名湖を眺めながらお昼ご飯を頂きました。
さてさて、カーナビの画面や道路標識を見ていると、どうも引佐町を通過するモヨウ。引佐町。そこには井伊谷宮があるなぁ・・・と思い、通過するなら、と立ち寄ることにしました。 井伊谷宮。後醍醐天皇第四皇子の一品中務卿宗良親王を祀る旧官幣中社です。本殿裏に御陵もありますが、宮内庁所管地の為一般の立入は不可。柵越しに見ては来たのですが、全く見えませんでした。 井伊谷宮の隣には龍潭寺というお寺があります。井伊家累代の菩提寺で、庭園が有名なよう。当初参拝の予定はなかったのですが、井伊谷宮境内にあった「散策ルート」みたいな看板に沿って歩いていたら、思いっきり龍潭寺の境内に出てしまいました。庭園にはあまり興味がないので、御朱印だけ頂き、外からお参りして退散(笑)。梅が綺麗に咲いてました。
左から井伊谷宮正面、井伊谷宮拝殿と本殿、龍潭寺。 そんな寄り道を経て、小國神社へ。事前の下調べで、ここは物凄く広い社叢を備えた神社だと知っていました。いやいや、ホントに広いです。気持ち良い。でも参道は杉並木なので、花粉症の人は訪れる時期を考えた方が良さそうです。 参道を抜けると、拝殿正面で結婚式の記念撮影が行われていました。そんな中で参拝するのはとても気が引けるので先に御朱印を御願いしたら、巫女さんに「どうぞ参拝お済ませ下さい」と言われました。いやこの状況じゃ無理だろう。撮影が終わるのを待って、参拝しました。撮影が終わるまで誰も拝殿前に行かなかったので、御陰様で人のいない写真が撮れました(笑)。ちなみに、拝殿内では別のカップルが挙式中の模様。本日は4組ほど挙式が行われるようです。盛況だなー。 参拝を済ませ、御朱印を受け取り、しばし社叢を散策。小川の水は澄んでいて、キラキラしてます。
最後に向かうはもうひとつの遠江国一宮・事任八幡宮。「事任」で「ことのまま」と読みます。願い事のままに叶うから、「ことのまま」と言うのだそうで。八幡さまは後から勧請されたもので、旧社名は「己等乃麻知神社」。祭神・己等乃麻知媛命(ことのまちひめのみこと)に由来する社名で、己等乃麻知媛命は言霊の神・興台産命(こととむすびのみこと)の后神だそうです。神社の前を東海道(今の国道1号線)が通っているので、「枕草子」や「十六夜日記」なんかにも登場する神社です。でも私は国道側からじゃなく、社殿正面の入口から入ったんですが。 入口入って右手に授与所、正面階段上に社殿、そして左手奥が国道側の入口なのですが、左手階段下に立派な枝振りの大木が。授与所の方まで覆い尽くすように枝を伸ばしてます。いやぁ、圧巻。 授与所に人がいなかったので、インターホンを鳴らして待っていると、もう一組御朱印帳を持った人がやって来ました。一の宮専用御朱印帳だったので、一宮の巡拝をしてるんでしょう。しばらく待ってやっといらした宮司さんの奥様と思しき方に御朱印帳を預け、先に参拝を済ませました。
左は正面入口、右が国道側。 で、ですね。この事任八幡宮で一緒になった二人組。一人は坊さんのように頭を丸めた中年男性で、もう一人は中年女性だったんですが、実は小國神社でも見かけてました。何で覚えていたかというと、この男性、参拝時に拝殿前で簡単な祝詞と般若心経を唱えるんですよ。他人の参拝スタイルにケチ付ける気は毛頭ありませんが、それはTPOをきちんとわきまえて他人に迷惑がかからないのなら、という前提条件が付くワケでして。事任八幡宮はともかく、小國神社では拝殿内で結婚式が執り行われていたワケですよ。それも勿論、神前式が。そこへ突然、外から読経が聞こえてきたら・・・自分がその挙式に参列してる側だったら、嫌な気分になりませんか? 私はなります。だって、普通の人ってお経を聞いたら仏事を連想するものじゃないですか。神前結婚式に相応しいものじゃないでしょう。 神仏習合の形態を取っていない神社で般若心経を唱える意味も、私には良く判らないのですが。正直、一緒になって嫌な気分にさせられた参拝者でした。
後は焼津ICから東名に乗り、一路東京へと帰ってきた次第です。東京料金所を過ぎた所で、対向車線でJRの高速バスが事故ってました。
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・過去の「今日」。
2003年03月19日(水) 開戦前夜
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