琴 星 商 事 日 乗
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2005年03月11日(金)
  やぶ医者!

 もうすぐ帰京するんだけれど、抗アレルギー剤がそれまで保ちそうもなかったので、初めて広島の病院に行ってきました。町内には皮膚科は(電話帳で見る限り)2軒。そのうちの近い方へ。最近は医薬分業が進んでいて、調剤薬局では処方薬の説明書きをくれるから、東京の薬局でもらっていた説明書きを持って行った次第です。

 朝イチで行った皮膚科は混んでいて、30分ほど待たされました。でも、診察室に入る前から「この病院はヤバそうだ」と思ったんです。

 まず、待合室と診察室の間の扉。普通、診察室って個室だと思うんですよ。中では患者のプライバシーがやり取りされるわけで、特に皮膚科なんて患部の位置によっては服を脱いだりもする。なのにこの病院の診察室の扉は、たとえて言うなら「西部劇の居酒屋」。きっちり閉まる普通のドアではなく、人の腰から頭程度の高さの所にスイングドアが付いているだけなんです。つまり、足下の方は丸見え。
 そして極めつけ。診察室に一度に複数の人が呼ばれるんですよ。診察室内が複数に分かれているとも思えなかったんですが、呼ばれて入ってみると、案の定診察室内にも待合いスペースがあり、診察されてる患者・薬の説明を看護婦さんから受けてる患者・待ってる患者1〜2名が全部同じ室内に。一応カーテンで区切れるスペースはありましたが、カーテンじゃ話は筒抜けでしょう。こんな田舎、同じ診察室内に近所の顔見知りの人がいたりすることもあるだろうに。

 慢性のアトピー患者というのは、何処の病院でも初診段階からさほどしっかりは診てもらえません。何年間も病院に通ってきて「アトピー性皮膚炎」という診断を何度も受けている訳で、その診断が覆ることはないからでしょう。でも初診は初診。普通の病院は、どの程度の湿疹がどこに出ているのか、いつ頃からアトピーで、今までどんな治療を受けたか、とか診たり訊いたりするモンです。しっかりした病院だと、新たに血液検査とかする場合もあると思います。
 でもここの医者は違いました。私が「アトピーなんです」と告げて薬の説明書きを見せると、「うちでも全部出せますよ、全部ありますから」と言い、それぞれの薬を何処に使っていたかを訊き、首の辺りと頭と肘の内側を少し診ただけで診察は終わってしまいました。

 更に薬を処方されてびっくり。私が今まで処方されていたメインの外用薬は、スチブロン軟膏というステロイド剤をプロペト(即ちワセリン)で薄めたものです。医者に見せた説明書きにも、ちゃんと「スチブロン軟膏 (局)プロペト」と書いてあります(※(局)は局方の意)。なのに、出てきたものはただのワセリン! 説明書きにしっかり「(局)白色ワセリン」と書いてあります。容器の蓋には御丁寧に「プロペト」と黒マジックで手書きしてあります。
 肝心のステロイドはよ!?

 薬剤師資格を持つダンナに訴えたところ、「ありえへん」と言われました。しかもただのワセリンなら処方して頂かなくても家にあるんですけどー。

 この病院には二度と行きません、絶対。もう1ヶ所もダメだったらどうしよう。


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・過去の「今日」。

2004年03月11日(木) 深夜のメッセージ <画像あり>
2003年03月11日(火) 葉書1枚のトッポちゃん <琴星商事資財帳8>

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