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■ 2004年12月16日(木) マツダ工場火災に想ふ丹生と重工業 <画像あり>
広島のニュースながら全国でもそれなりに大きく報道されている(と思われる)マツダの宇品第一工場の火災。この工場、広島市南区仁保沖町というところにあります。
この「仁保(にほ)」という地名はかなり古いもので、万葉の時代に遡るそうです。現在「黄金山(おうごんざん)」と呼ばれる、広島では有名な桜の名所がありますが、この山の古い名前が「仁保島」で、朱砂、即ち硫化水銀の採掘地だったそうです。「ニホ」は「ニウ」=「丹生」でしょう。金の精製に用いる水銀を産する地に「黄金山」の名が付いたのはいつのことか。
近くにある「邇保姫(にほひめ)神社」の主祭神・爾保都比売神(にほつひめのかみ)は、和歌山・かつらぎ町の丹生都比賣(にうつひめ)神社の祭神・丹生都比賣大神と同神とされます。丹生都比賣は弘法大師空海が高野山を訪れた時に出現した、高野山の地主神です。その高野山も日本有数の水銀鉱脈を有しています。「ニホツヒメ」「ニウツヒメ」の「ツ」は「の」。共に「丹生の女神」を表す名です。
水銀の神様が鎮座する地に栄える重工業。何か深いものを感じますなぁ。
近いうちに邇保姫神社にも参拝したいです。
走行中の車より無理矢理撮った黄金山(笑)。 春には桜でピンク色に染まります。
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・過去の「今日」。
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