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■ 2004年07月27日(火) 死に際し
作家の中島らも氏が亡くなられたそうだ。 先日、階段から落ちて入院した、というのは、Yahoo!のトピックスかなんかで見て知っていた。でも、亡くなられるほどの状態だったとは、考えもしなかった。何でも、ここ最近は酒量が多く、常に酩酊状態だったらしいとか。 アル中、躁鬱、そして大麻。非凡な人というものには、色んな影が付きまとう。
中島らも氏に限らないのだけれど、こういう非凡な人が亡くなった時、いつも思うことがある。「この人は、自分の死に際してどのようなことを考えただろうか」ということ、そして「実際死んでみて、どう思うのだろう」ということ。後者は死後の世界でもなければ思ったり考えたりなんて出来ない訳だけど、あるものだ、と仮定して。でもらも氏は酩酊状態で怪我して意識が戻らないまま逝ってしまったのだから、前者については考える間もなかったろう。それとも、酩酊した意識の中で「俺、このままいつか死ぬのかな」くらいのことは考えただろうか。そして死んでしまった今、自分の行動を後悔しているのだろうか。それとも、肯定しているのだろうか。悲しんでいるだろうか。ホッとしているだろうか。
「ガダラの豚」は私も好きな作品だ。それを実家に置いてきたことに気が付いた。手元にないと判ると、急に読みたくなる不思議。すぐ読めるような本じゃないのに。
中島らも氏の御冥福を心よりお祈り致します。
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・過去の「今日」。
2003年07月27日(日) カレー談義
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