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■ 2004年07月10日(土) 東京亜熱帯
連日の30度越え。昨日までは3日連続35度。今日は32度。そして、やっと雨が降った。雨と云っても梅雨のそれではなくて、夕立。スコールみたいなものだけど。
広島に越してから、「夏は暑いんじゃない?」と何度か訊かれた。 そりゃあ、広島の夏だって「夏」なのだから暑いだろう。でも、絶対に東京よりは暑くない、と確信している。国内で夏に東京より暑いのは、今となっては熊谷・甲府・京都など、内陸性・盆地性気候の地区くらいではないだろうか。東京だって、都心部よりさらに内陸の練馬の方が2度は暑い(練馬に6年通った私が言うんだからマジよ)。
埋め立てにより、都心部から海はどんどん遠離る。埋め立てられた沿岸部には、お台場や汐留などにビルが建ち並び、海風を遮断する。汐留シオサイトが出来てから、港区の気温が2度上がったなんて聞いた。海からの風が遮断されれば、東京は人工の盆地みたいなものだ。 その点、広島の夏は(今のところ)重くない。湿り気が少ない空気はとても軽く、からりとしている。気温が多少上がっても、湿度が低ければ、体感温度は随分違う。何しろ、梅雨入り後も雨が降っていなければ乾燥注意報が出るような土地。じめついた夏とからりとした夏。同じ気温でもどっちがより暑いかは、自明のことだろう。しかも海はすぐ其処。海風を遮るような建物もない(島や山はあるけどね)。
東京は今や亜熱帯。高層ビル群というジャングルに囲まれ、熱気も湿気も逃げ場を無くし、それらが上昇気流となってスコールを引き起こす。 だって、本当の亜熱帯である沖縄より暑い夏なんて、おかしいと思わない?
昔の東京は、もう少し涼しかったんですよ。最高気温31度なんて言われたら、「今日は猛暑だねー」なんて言えたくらい。
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・過去の「今日」。
2003年07月10日(木) 100円の功罪
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