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■ 2003年02月03日(月) おにやらい
今日は節分です。豆撒きました。鰯(つか目刺し)食しました。 さて、豆撒きと云えば「鬼は外、福は内」。でも、意外と「鬼は外」って言わない所、多いんですよね。群馬の鬼石町では、町名に「鬼」が付くからと言わないらしいし、浅草の浅草寺も「観音様の前に鬼はいない」から言わないんだそうな。 この行事は元々、中国伝来の「追儺(ついな・なやらい・おにやらい)」という宮中行事で、方相氏(ほうそうし)という鬼役の人を平安京の外まで追っていくものでした(相当端折ってますが)。 日本には「鬼は外」というような発想は元々は無かったんじゃないかと思います。そもそも、あんまり「鬼」という発想自体がない。どんな神様にも「和魂(にぎみたま)」と「荒魂(あらみたま)」というふたつの性格があって、「いつも悪い」みたいな存在はないんですね。だから、荒魂はちゃんとお祀りして和魂でいてくれるように、荒魂にならないようにするんです。外に追い出したりはしません。 だから、「鬼は外、福は内」の唱え言はこんなに有名なのに、実際にやるとなると「福は内」しか言わない所が一杯あるんじゃないかなぁ、なんて。 ちなみに、「福は内」だけでなく「鬼も内」に招くような所すらあります。良い国ですね、日本って。
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・過去の「今日」。
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