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2001年08月20日(月)
石田衣良の「娼年」を読んだのデス


のらりくらりとしております。
カラダがどうにも不調ですなぁ。

そんな時に、更にがっくりくるような本を読んでしまった。
いや。ある意味、すげぇ笑わせてもらったので元気になったのかも。

石田衣良の「娼年」でございマス…。

作者についてはドラマ化された「池袋ウェストゲートパーク」のシリーズを書いてる人だよ、
と言えばだいたい通じるでしょう。
「池袋…」は外伝も数冊出ているのですが、今回の本は全くの新作です。
それ故、ちょっと期待してました。タイトルもアレだしね、いかにもでしょう?

しかし…。本人は得意満面で新聞インタビュー受けてたけど、これをマジで書いてるんだからね。
編集がこれでオッケーなところがスゴイですね。

まぁタイトルからわかる通り、主人公は女性相手にベッドの中までエスコートしちょる訳です。
エスコートクラブの女主人に上手く乗せられたような形で始めるのですが、評判も良く、すたこら
クラブの売れっ子になっちゃうのです。
同じように、でもごくマニアックな客層に人気のある少年とも一緒に寝てみたり。
そのあたりは読者サービス的気配が漂います。
しかしねー。

もう若くはない男性が夢見る、こんな風に生きてみたかったという願望みたいなものかね?
やはりその気もないのにモテるとか。割と思い通りに身体を制御できるので、女性を大変喜ばせる
ことができるとか。
そういった性描写だけは多いハナシです。
よくあるですね、娼婦の女性が経験を積めば積むほど、男達にとっては聖母のような存在になって
いく…みたいなハナシが。
それの青年版なんでしょか。

全く最後まで入り込めないまま、笑いながら読みました。
だって、おかしいんだもん。マジなんだもん。

これも主人公を窪塚くんで映像化したら、めちゃハマりますね。
そんなことも視野に入れながらの小説なのかもしれません。

どうにもこういったハナシはワシには「わっかんないなぁ」というのが感想です。
これでエスコートする相手がオトコだったら、そっと小説b-BOYあたりに載っていても不思議じゃないね。