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ぱふぱふの森
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2001年03月27日(火)
シリアスな病気の疑いが…


ビョーキです。
と言っても、リンクのふとももが…とか、そういうヤツじゃなくて。
マジもんの病気。

ちょっと体調が悪かったので病院に行ってみたら、色々脅されました。
今後はしばらく週に一度の通院生活になるらしい。
寄る年波には勝てませんなー。

このしばらくの不調の間に本だけはチョロチョロ読んでました。
それぞれ感想を書くのも大変なので、思い出せるものを少しづつ上げておきます。
図書館で借りまくった新刊のものが多いかな。


そのいち
「ロスト・ボーイ/黒岩研」
おススメ度 ★☆☆☆☆
買う気はゼロ

ジャンルは新聞広告によると"ホラーエンターテインメント"らしいです。
こういうのは話がわかっちゃうとつまらないだろうから、詳しくは言えませんが、感想としては「面白くなかった」です。
この手の話は概ね事件あるいは現象の原因は"過去に有り"ということになってますが(貞子とか…)、これもご多分に漏れずそうでして、しかも私が最も許せない出来事がトリガーでした。
もうね、いい加減、このパターンは止めて欲しいのね。
確かにそりゃあ酷いことだけれど、それが元でどうとかいうのは…。
まぁ、それを抜きにしても、クローンを取り扱った話にしてはあまりにオソマツな展開だし。とっても不満の残る話でした。


そのに
「非行少女を処刑しろ!!/桃瀬葵」
おススメ度 ★☆☆☆☆
二度と読まない

中学校教師の"まりも"と問題ばかり起こす妹との壮絶なバトル生活の話。
「バトロワ」以後、どうもそういった暴力的な行いで少年少女を断罪していく話が流行ってしまったようですね。
これもその亜流と言えましょうか。
あくまで真っ当な常識ある人間としての姉が、どう転がっても悪事に身を染めるしかない妹を警察に引き渡すまでが描かれていますが、途中からまりもと作者の意識が混同してしまい、単なる個人の毒吐き文になってしまうのがイヤでした。
また、まともだとされる姉の真面目すぎる姿勢の不気味さが耐え難く、これは本として出せるものなのかしら、とも思いました。
主婦という存在に対する作者の憤りはわからなくもないけど、それを作品にそのまま出してしまうのはどうかな。
あくまで姉と妹の話に徹してほしかったです。
そして、あまりに簡単に人を死なせるのもよくない。
かなり読後感が悪かったので、二度と読みたくない本。


そのさん
「ピカレスク-太宰治伝-/猪瀬直樹」
おススメ度 ★☆☆☆☆
理解し難い部分が多くて…

なんか話題になっていたので読んでみた。
太宰治と言えば、ダメ人間としては一度は詣でておかなければならない人物でしょう。
その人生のムチャクチャな破滅っぷりもイカスのですが、彼の書くどうしようもなく甘ったれた小説の中には今読んでも面白いものがたくさんあります。
最後は自殺ということで、死の理由もこれまで様々な説が上げられてきましたが、これもそのひとつ。
週刊誌に連載されていたようで、そこに加筆しての刊行。
すごいボリュームの本です。
猪瀬直樹の文章を初めてこれで読んだのですが、めちゃくちゃ読みにくい。
正直なところ、あっちこっちに時間軸が飛んで話が続けられるので、何がいつ起きたのか一読しただけではよくわからなかったです。
"本格評伝ミステリー"と新聞広告には書いてあるのですが、どの辺りがミステリーなのか、ついに最後までわからなかった…。
太宰の死に様自体がミステリーとされてますし。
なんかもうお腹いっぱいな気持ちで読み終えました。
結論。
太宰の作り出した世界は揺るぎないダメ文学として後世に残るのだから、私たちはそれを読んで彼の死を想像するしかない。
今のところ、昔見たドラマ(根津甚八か誰かだった?)が太宰モノでは一番強烈だったなぁ。


今月は他にもいろいろと掘り出し物があったので、追々書きます。
久々にアタリが出たんスよ!